11月29日放送の「坂上&指原のつぶれない店」では沖縄県発のステーキ店「やっぱりステーキ」が取り上げられていました。

本格的なステーキがスープ飲み放題、サラダ・ご飯食べ放題もついて1,000円で楽しめるというコスパの良さでかなり話題になっています。

今年6月に東京1号店となる吉祥寺店がオープンし、連日賑わっているということで番組で取り上げた形となります。

義元社長によると「東京のお店は賃料が高いけど、宣伝効果が抜群なので出店した」とのことで、それがバッチリとハマり実際に全国区のゴールデン番組で取り上げられた訳ですから、非常に戦略的な出店だったと言えるでしょう。

ちなみに東京よりもかなり先行して北海道にも上陸しており、昨年ぐらいまではすすきのにもお店がありました。

私も「今日は気軽にガッツリと肉が食べたい!」という日にちょくちょく利用させていただいていたのですが、店長さんの個人的理由だったかで本州に移転してしまいました…。

ネーミング的に「いきなりステーキをパクったのでは?」などとも言われていますが、営業スタイルはかなり異なります。

いきなりステーキは立ち食いスタイルで回転率を高めることで利益率を上げようという戦略でしたが、やっぱりステーキはそこは追求していません。

肝心の肉については品質をしっかりと担保した上で、それ以外のコストを徹底的にカットすることによって1,000円という価格でも利益を確保しています。

まずは立地。

駅前の高いテナントではなく、ちょっと奥に入った場所だったり、なるべく居抜きであまり内装に手をかけなくてもそのまま出店できるような場所を厳選して出店しています。

次に人件費。

食べ飲み放題のスープ、サラダ、ご飯はセルフサービスなので、店員さんが行うのは肉とドリンクを運ぶのみ。

注文も券売機スタイルですので、会計に手を取られることもありません。

確かすすきの店も店員さんは2名体制だったと記憶しています。

飲食店の2大固定費である家賃と人件費を上手に抑えているからこそできた低価格戦略と言えます。

また、11月22日放送の同番組では「焼肉ライク」を取り上げていました。

こちらは昨年6月放送のがっちりマンデー!!で早くも紹介されており、私も記事にしたことがあります(コチラ)。

その際の紹介のされ方は「無煙ロースターでがっちり!」というものでしたが、こちらの焼肉店は「お一人様で気軽に焼肉を楽しむ人」をターゲットとしたものとなります。

オペレーションを徹底して注文が入ってから短時間で料理を提供したら、あと肉を焼くのはお客ということで、こちらのお店も店員さんの手間をかなり減らしています。

こちらはやっぱりステーキと異なり回転率を高めることで利益率を上げようという戦略ですが、昨年取り上げられた時に驚異の1日19回転と紹介されていましたから、これはハンパありません。

回転率勝負なので、駅チカの立地で家賃は高いと思われますが、人件費はオペレーションの徹底化によりある程度抑えることができているのではないでしょうか。

現在飲食業はコロナ禍により非常に厳しい状況にありますが、その一方でこのように上手に展開しているお店があるという現実もあります。

さて、この現実から何を学びましょうか?

※札幌にお住まいの方はイオン桑園店にお店が入っていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

↓今はなきすすきの店にて