さて、今回もテレワークと生産性について語りたいと思います。
昨年の3月、4月頃にコロナ禍を契機にテレワークが一気に普及してまもなく1年が経とうとしています。
テレワークの普及によって朝の通勤ラッシュが緩和されたとか、郊外にいても快適に仕事ができるといったプラスの話を聞く一方で、
テレワークによって生産性が落ちた、コロナが落ち着いたら出社に戻したいといった声も聞きます。
テレワークは別に「コロナ禍における緊急避難的なもの」ではなく、平時の際にも活用すべき働き方だと思うので、コロナが落ち着いたら出社に戻すというのはもったいない話です。
とは言え、全ての人にとってテレワークが最善の働き方かというとそうでもありません。
以前にも書いたように「テレワークしたくても難しい住環境にある」ということもあるでしょうから、そういう人に「うちはテレワークしか認めないから」というのも酷な話です(コチラ)。
また、働く人のタイプによってもテレワークがいいのか、出社して仕事をした方がいいのかが変わってくるのではないかと思います。
1.そもそも出社だろうがテレワークであろうがセルフマネジメントがしっかりできているので、きちんと仕事ができ、生産性が高い人
2.出社だと上司を含めた人間関係や会議などに時間を取られて集中できていなかったのが、テレワークによってそれがなくなり、生産性が高くなった人
3.出社だと上司に管理されることによってそれなりの生産性をキープできていたが、セルフマネジメントが苦手なためテレワークになり生産性が下がった人
4.もともと生産性が高くなかったが、テレワークにより全く自分を律することができずに生産性を下げてしまった人
特に4のタイプはSNSなどに「仕事するふりして漫画読めるなんて最高!」みたいな投稿をしたのが話題になったりしましたが、会社としてはそんな人間に給料を払いたいとは思わないでしょう。
1のタイプの社員は出社でもテレワークでも高いパフォーマンスを発揮してくれるので、自由に選択させてあげて良いと思います。
2のタイプの社員は出社させると生産性が下がるので、テレワークをさせた方がお互いにメリットがあります。
反面、3、4のタイプの社員については残念ながらテレワークでは生産性が下がるので出社させる方が良いと思います。
ただオフィスに3、4のタイプの社員しかいないと結局ダラダラと仕事をすることになるのでお目付け役が必要になりますが。
こう書くと3、4のタイプがお荷物と感じるかもしれませんが、最低限会社が求める仕事のスキルを持っているのであれば、あとはセルフマネジメント能力が問題となるので、その能力を高めるための研修を行うなどして1、2のタイプに引き上げることができれば全社的な生産性はアップするはずです。
研修を行なっても4のタイプのままということであれば・・・自分の身の振り方を良く考えてもらう必要があるでしょうね。
ということで、テレワークオンリーや出社オンリーという偏った運用ではなく、混在する形で、かつタイプによって使い分けをしていくのが良いのではないでしょうか?
今は密の状況を少なくするために国がテレワークを推奨していますが、コロナが落ち着いたら上記のような考え方をベースにテレワークと出社の使い分け、そしてそれに基づいてオフィスをどうするのかを考えていけば良いと思います。