先日ご依頼を受けて久々にフューチャーマッピングのファシリテーションを行いました。

フューチャーマッピングとは神田昌典さんが開発した問題解決・行動計画作成ツールです。

と聞くと非常にロジカルなツールと思われるかもしれません。

確かにロジカルな部分もあるのですが、感覚的な部分もあります。

もともとは「全脳思考」というネーミングだったように論理的な左脳と感覚的な右脳の両方とも使い、既存の思考の枠を超えたアイデアを生み出せる非常に画期的なツールと言えます。

で、今回私にファシリテーションを依頼してきたのは20代の若者。

「『ストーリー思考』という本を読んで見よう見まねでやってみたけどイマイチよく分かりませんでした」

そう、確かに『ストーリー思考』というフューチャーマッピングについて解説した本があるのですが、画期的なツールであるがゆえに、この本を読んだだけでバチッと使いこなせるようになるというのはなかなか難しいところ。

かくいう私も前身である『全脳思考』という本を読んだときには「凄そうだけど全くよく分からない」と思ったものです。

それが2013年に開発者である神田さん本人から教わる機会を得、さらに2015年にファシリテーション講座を受講して、何回もチャートを描いたことによってようやく習得したという経緯があります。

逆に本を読んだだけで理解できてバリバリ使いこなせるようになりました、と言われたら泣いちゃうかも(笑)。

ということでファシリテーションを行ったのですが、今回は参加者5名が各々考えてきた解決したい課題について1つのチャートで解決策を考えるということにチャレンジしてみました。

もちろん課題の内容はキャリアのことやコミュニケーションのことなど人それぞれ。

でも不思議なことに一緒に物語を紡ぎ、解釈していくと「あ、それは自分にも関係する!」となるもの。

私も含めた6名の知識・経験、いわゆる集合知を活用することで「そのアイデアがあったか!」となる瞬間はファシリテーター冥利に尽きます。

さて、フューチャーマッピングで「そんなアイデアがあったか!」という着想を得るために不可欠な要素が物語を紡ぎ出す想像(創造)力とその物語を現実のアイデアに転換する解釈力だと個人的には思っています。

面白い物語を紡ぎ出すにはある意味妄想力が必要となりますが、現実のアイデアに転換する際には現実的な論理的思考力が必要となります。

論理的思考力だけだと思考の枠を超えることができませんし、妄想力だけだと単なる「夢見る夢子ちゃん」「あ~面白かった」で終わってしまいます。

このバランスが難しいところ。

私は職業的にかなり左脳優位になりがちですが、ある意味神社巡りしたりしているのは右脳を刺激するためかもしれませんし、フューチャーマッピングでチャートを描くことでバランス調整をしているのかもしれませんね。

なんにせよ、20代の若者にしても、自分のお客様にしても、思考の枠を超えたアイデア出しのお手伝いをするべく、フューチャーマッピングをもっと活用していこうと思います。

これこそAIには代替できない世界ですからね。

↑男性ばかりだと絵的になんなのでキラキラ加工しました笑