4月15日放送の『ガイアの夜明け』は「私が会社を変えるとき ~50代も輝く働き方!~」というテーマでした。

2021年に早期・希望退職を募集した上場企業は84社。

2年連続で80社を超えたのは、リーマンショック以来11年ぶりだそうです。

と聞くと、「やっぱりコロナの影響で業績が厳しくなったからか」と思いたくなりますが、実はこの84社のうち44%は直近の決算が黒字だったそうです。

さらには募集人数1000人以上の企業5社のうち4社は直近の決算が黒字でした。

つまり黒字であり体力がある中であえて戦略的にリストラを行っているという状況なのですが、なぜなのでしょうか?

番組では住宅設備大手のLIXILを取り上げていました。

LIXILは2021年度上期が過去最高益と絶好調ですが、そんな中昨年40歳以上を対象に1200人の希望退職者を募りました。

その理由は「今後日本は人口減少によって新築住宅の着工件数が減少していく。よって市場の減少を見込んで今から攻めの早期退職を実施する必要がある」というものでした。

実際早期退職した50代後半の男性は従業員30名程度の中小企業に転職しましたが、そこではある程度の裁量権が認められ、そしてLIXIL時代の経験や人脈なども活かすことができて非常に充実しているということで、これはこれで良い早期退職の形なのではないかと思います。

また、番組では転職サイトの「ビズリーチ」や転職エージェントも取り上げられていました。

一昔前までは35歳を過ぎると転職の成功率が下降の一途を辿るという「35歳転職限界説」がありましたが、近年では40代~50代の人材でも流動性が高まり、企業としても豊富な経験を持つベテランを中途採用したいというニーズがあることから、こういった転職サイトやエージェントを活用して転職活動をする中高年の人が増えているそうです。

ということで40代50代になってからでも望むような条件で転職することは十分可能です。

と言いたいところですが、当然それに見合ったスキルや経験を兼ね備えている必要があります。

今あまりそんな会社はないと思いますが、結構ぬるま湯の体質でサボっていても給料を貰えていたとして、でも業績が傾いて退職せざるを得なくなったとした場合。

いくら敏腕エージェントだとしてもそんな人を雇いたいという会社を見つけるのは難しいのではないかと思います。

まぁ当然ですよね。

「もう50を過ぎています。今までぬるま湯で特に自己研鑽をすることなく現在に至ります。でも雇ってもらえませんか?」と言われて雇う会社もないでしょう。

つまり50代からでも転職して輝く働き方ができる人は、それまできちんと準備をしてきた人だけだということです。

そのことを理解せずに、今の職場に不満があって、「今は50代の転職も当たり前だから!」と安易に退職・転職活動をした結果、希望する条件で転職できずに給与を大幅に下げてしまう可能性もあります。

今まで自分の市場価値を高めるようなことをしてきたのか?

50代でも「あなたに来て欲しい!」と言ってもらえるような人材となっているのか?

そこをよく考えないと痛い目に遭うことになりますよ。