今年もゴールデンウィークが終わりました。

今年はいわゆる飛び石連休でしたが平日に有給休暇を充てることで10連休も可能になりました。

実際10連休だった方も多いのではないでしょうか?

私はというと混んでる所に行ったり並んだりするのが嫌いなのと、そもそも3月決算を含めた業務が沢山あったのもあり、例年通り基本的には仕事をするゴールデンウィークとなりました。

さて、連休明けである5月9日の朝の通勤時間帯に、首都圏の通勤電車で体調不良者が続出し、山手線など複数の路線で遅れが生じたそうです。

大型連休との関連性があるのかどうか分かりませんが、もしかすると連休をのんびりと過ごしていたため、久々の出勤でのギャップに身体がついていかずに体調を崩してしまったのかもしれません。

経営者にしてみれば社員のことを思って、「有給使って10連休にしてしっかりと休みなさい」と言ってあげたのに、連休明けに「すみません、体調不良で休みます」となったらガクッときちゃうかもしれませんね。

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると労働者全体の有給休暇取得率の平均は約56%となっています。

この数字だけ見るとだいたい付与された日数の半分は取得していると考えられますが、上場企業での取得率が高いことを考えると中小零細企業の取得率はもっと少ないと考えられます。

場合によっては従業員がそんなに労働法に詳しくないのをいいことに有給休暇制度が全くない・認めていないという会社もあることでしょう(労基法の改正により2019年4月からは義務化されています)。

世の中には「どう戦略的に働くか?」「どう生産性高く仕事をするか?」という仕事術に関するノウハウは沢山ありますが、どう「戦略的に休むか?」という休暇術に関するノウハウがほとんどありません。

「なんだ、戦略的な休みって?」と思われるかもしれませんが、仕事のパフォーマンスを上げるためにも休み方というのは重要です。

冒頭挙げたように、休み明けに体調を崩してしまったり、そうではないにしても休みボケでエンジンがかかるまで時間がかかるということではプロ失格です。

長期休暇明けだろうと朝からエネルギー高く仕事をするためにも、そこからの逆算で休暇期間を過ごす必要があります。

間違っても連休最終日に夜遅くまでお酒を飲むといったような過ごし方はするべきではないでしょう。

休みの日の過ごし方まで会社から指示されるべきものではなく各人の自由ですが、だからこそしっかりと自分を律して、連休明けに会社に迷惑をかけないようにする必要があります。

また、経営者の側でも未だに社員から有給休暇の申請があると嫌な顔をする人がいるようですが、定期的にリフレッシュすることで仕事のパフォーマンスが上がる意義のあるものだと捉えて、喜んで認めて欲しいものです。

有給休暇を活用して定期的にしっかりとリフレッシュをする。

ただし休み中に羽目を外して、連休明けのパフォーマンスを下げるのではなく、逆に高いパフォーマンスを出せるように戦略的に休む。

ぜひそんなことを意識して欲しいと思います。