2月20日放送の『がっちりマンデー!!』は「儲かる法則」特集でした。

ビジネスで儲かるための法則は世の中に沢山ありますが、その中でも実際にそれらの法則を活用して「がっちり!」と儲かっている企業が取り上げられていました。

まずは「ピーク・エンドの法則」です。

これはノーベル経済学賞を受賞しているダニエル・カーネマンが提唱したもので、「ある事柄に対して記憶や印象に残っているのは感情が最も高ぶったピークの出来事と、その終わりごろの出来事だけで、それらが全体的な影響を決定づける」というものです。

まぁ超ざっくり言ってしまうと「終わりよければ全てよし」ということになりますか。

この法則は主にエンターテイメント系の企業が活用しており、有名どころで言うとディズニーランドは、途中のアトラクションの待ち時間が1時間以上もあったりして大変なのですが、アトラクションが終わった後のお土産コーナーは非常に豪華で楽しく、ここでとても楽しかった記憶が鮮明に残るので、「ディズニーランド、楽しかった!また行きたい!」とリピートに繋がるように計算されています。

番組で「がっちり!」事例として取り上げられていたのが北海道函館市にある「ラビスタ函館ベイ」というホテルです。

こちらではどんな取り組みをしているかというとズバリ「朝食を豪華にした」のです。

海鮮の炙り焼きや、北海道の新鮮な野菜の蒸し焼きなどバイキングメニューはなんと70種類にも上ります。

特に人気が高いのが海鮮丼コーナーで、なんといくらがかけ放題!

まさにチェックアウト直前の朝食を楽しむことができる仕掛けにより、北海道のホテルの中で顧客満足度1位を獲得しています。

かなり大盤振る舞いをしているので下手したら朝食で赤字になるのでは?とも思ってしまいますが、経営コンサルタントの坂口孝則さんは「リピートしてくれることによる利益の方が遥かに大きいので、極端な話、朝食は利益なしでも全然OK」と解説していました。

まさに「損して得取れ」という感じで「ピーク・エンドの法則」を実践している好事例と言えます。

ちなみにこちらのホテル、1泊朝食付きで8,000円からとなっています。

夕食付きのプランもありますが、基本的には「夕食は函館市内のお店で食べてもらい、うちは豪華な朝食でおもてなしします!」というスタンスで徹底しています。

この「ピーク・エンドの法則」は中小零細企業でも取り入れる余地が大いにあります。

あなたのビジネスで最後の最後、「こんなサービスがあるなんてスゴイ!リピートしたいし、人にも紹介したい!」と思ってもらえるような仕掛けをする余地はありませんか?

番組で取り上げられていたもう一つの法則については次回ご紹介します。