毎年年末になると雑誌「日経トレンディ」にてその年のヒット商品と翌年のヒット予測の特集が組まれるのでチェックしているのですが、2021年のヒット商品では

1位に「TikTok売れ」

9位に「ピッコマ」

が取り上げられていました。

TikTokは動画投稿アプリで、ピッコマは漫画配信アプリとなりますが、日経トレンディはこれらのアプリを総して「偶発性テック」と名付けています。

私はどちらのアプリも全く使ったことがなく、しかもTikTokは若者が歌ったり踊ったりするショート動画を投稿するアプリという程度の認識だったのですが、それは昔の話で、2021年にTikTokは動画で消費を動かす最強のプラットフォームへと進化を遂げています。

例えば地球を模した「プラネットグミ」は真っ青な見た目が特徴ですが、このグミを食べる動画が「TikTok映え」すると、一気に真似をする動きが広がり、同商品の通称「地球グミ」のハッシュタグが付いた動画は5億回以上再生され、商品自体も100万袋超売れました。

このようにTilTokの動画がきっかけとなって商品・サービスが売れるということで、今の若者は気になる商品・サービスをTikTokで探しているんだとか。

9位の「ピッコマ」は漫画が読めるアプリとなりますが、基本的には無料で読むことができて、かつ24時間待てば次の話も読めるので、1日1話だけであればずっと無料で読むことができます。

しかし、ピッコマは「SMARTOON」と呼ばれる「縦読みフルカラー漫画」に注力していて、縦にスクロールするだけで楽に漫画を読むことができることと、そのことによってスピーディーに展開することから、「続きが気になるので24時間も待てない!有料でも構わない!」と有料読者を増やしているそうです。

さて、この2つのアプリを「偶発性テック」と称しているわけですが、両方ともレコメンド機能が充実している点が特徴です。

TikTokは動画が投稿されると、レコメンドを通じて一定の利用者に動画を配信します。

そしてその反応を基に、配信する対象者を広げていくのですが、それが思わぬ偶発的な出合いを生み、新たな商品・サービスの発見に繋がるという仕組みです。

ピッコマは読んだ漫画の傾向から嗜好に合いそうな作品をレコメンドする機能があり、24時間待ちさえすれば無料で面白いマンガを読めるという点が支持を受けています。

私は一応TikTokとピッコマの名前は知っていましたが、具体的な内容は今回の特集で初めて知りました。

皆さん、特に40代以降の方はご存知でしたでしょうか?

これらの仕組みをそのまま皆さんのビジネスに当てはめることはできないかもしれませんが、トレンドを押さえるという意味では是非とも知っておきたいところです。

周りに利用している人がいるのであれば、一度どんなものか見せてもらうのもいいと思いますよ。