最近「値下げしました」ののぼりが出ているコインパーキングを見かける機会が増えました。

私が地下鉄で通勤する際、自宅から最寄りの地下鉄駅までの間にいくつかコインパーキングがあるのですが、そのうち複数のコインパーキングに「値下げしました」ののぼりが立っています。

ここ札幌ではコロナ前、コインパーキングがかなりの勢いで増えており、また、料金もインフレ傾向にありました。

森山直太朗さんの曲に「どこもかしこも駐車場」というものがありますが、まさにそんな状態。

建物が取り壊されたな、と思っていたら新しい建物が建つのではなく、駐車場ができることも多く、まさに「どこもかしこも駐車場」です。

それだけ新たに供給されるということは需要があるということで、事務所にお客様が車で来られる際に、「駐車場がどこも満車で、駐車場を探していて遅くなりました」なんてこともしょっちゅうでした。

また、私の実家は札幌市内にあるのですが、昔住んでいたときに比べて、周りにコインパーキングが一気に増えました。

しかしそれもコロナによって潮目が一気に変わってしまいました。

人の動きが激減し、それに伴いコインパーキングの利用者も減ってしまいました。

さらに言うと、そもそもコロナ前からコインパーキング業界もやや飽和状態となっており、不採算物件も増えていたそうです。

それがコロナによって利用者が激減したため、大手のコインパーキング運営会社は契約土地の賃料値下げや契約解除に動いています。

そういう流れでの「値下げしました」なわけなんですね。

コロナとそれに伴う活動制限(緊急事態宣言やまん延防止等重点措置)がいつ落ち着くのかまだ読めない状態ですし、落ち着いたとして人の動きがどれぐらい戻るのか予想もできませんが、これを機に「どこもかしこも駐車場」状態は一旦落ち着くのではないかと思われます。

ちなみに私もコインパーキングを利用することがありますし、今回の記事は別にコインパーキングを批判するものではありませんが、ただ駐車場だらけになるのは味気ないというか寂しいなぁと感じています。

土地の所有者が「建物を建てるつもりもないし、そのまま空き地にしていてももったいないからコインパーキングにでもするか」ということでコインパーキングにしているのだと思いますが、個人的には駐車場だけでなく何か他の用途で活用して欲しいなと思います。

今回の教訓というか学びとしては「外部環境の変化にどう対応するか」というものとなります。

もちろん駐車場を他の用途に変えるということは簡単にできることではありませんが、何も手を打たなければ収入が減ってしまいます。

あなたが仮に大手のコインパーキング運営会社に土地を貸している所有者だとして、このような環境の変化にどう対応しますか?