7月11日放送の「がっちりマンデー!!」は「僕たち上場しました!2021」というテーマで、今年上場した会社を取り上げ、どのようにして売上を伸ばし上場を果たしたのかを分析していました。

個人的に注目したのが2020年12月東証マザーズに上場を果たした「株式会社ファストフィットネスジャパン」です。

この会社はスポーツジム「エニタイムフィットネス」を運営する会社となります。

もともとこのジムはアメリカ生まれで、日本には2010年に上陸しますが、現在ではなんと国内に約900店舗を展開する一大フィットネスジムとなります。

ここ札幌にも何店舗かありますね。

私が注目したのはポジショニング戦略、ターゲティング戦略となります。

こちらのジムはダンスなどをするスタジオやプールなどはなく、筋トレ用のマシン特化型となっているのが大きな特徴となります。

そして会員のうちの8割が男性で、かつそのほとんどが20代から40代という比較的若い層であることも特徴的です。

日本に上陸した2010年代のスポーツジム業界というのは、

・比較的年齢層が高い女性に特化したカーブスなど

・若い女性向けのホットヨガやピラティス

・総合型のスポーツクラブ

という勢力図になっていたのですが、若い男性向けのスポーツジムというのが空白地帯となっていました。

そこに着目して日本でも展開したわけですが、そういうターゲティング戦略に基づいているため、立地戦略も従来のスポーツジムとは異なります。

カーブスなどのターゲットはマダム層なのでお店は基本的に郊外の住宅地にあります。

スーパーなどに入っているケースもありますが、お客の身になると運動して軽く汗を流した後に、そのまま買い物もできるわけですからありがたい話ですし、入会する格好の動機づけともなります。

それに対してエニタイムフィットネスの方は、ターゲットは若い男性ということで、つまりサラリーマンとなります。

そのため、ビジネス街の駅前に出店し、サラリーマンのお昼休みや仕事帰りに通ってもらうことを狙っています。

さらに同社はフランチャイズ形式でも店舗を増やしているのですが、まだエニタイムフィットネスのない地方都市で店舗を増やすためにある戦略をとっています。

それは、まずはその街の真ん中あたりに直営店を出し、そのお店が繁盛することで「エニタイムフィットネスは儲かりそうだから、自分もオーナーになりたい!」と手を挙げてもらうというもの。

実際に福岡市ではたったの2年で6店舗もできたそうです。

最後のフランチャイズ戦略は中小企業にはなかなか真似できない部分ではありますが、ポジショニング戦略、ターゲティング戦略の考え方は大いに学びになるのではないでしょうか?

よくレッドオーシャン、ブルーオーシャンと言いますが、ポジションがかぶってしまうと競合してしまいます。

競合しても勝てる!という強力な武器を持っているなら別ですが、すでに他社が実績を築いているポジションに殴り込みをかけるのは得策ではありません。

であれば、いかにまだ他社が進出していないポジションを見つけて、そこに攻めていくか?

そんな考え方が必要となってきます。