6月8日の北海道新聞の朝刊に「外食大手専門店に活路 新生活様式に対応」という記事が掲載されていました。

記事によるとすかいらーくホールディングスは全国の不採算店を閉店する一方で中華やハワイアンなどの専門店を増やすそうです。

またワタミは居酒屋を焼肉店「焼き肉の和民」に転換しているのは私もこれまで何度か取り上げてきた通りです。

コロナ禍による外出自粛、営業時間の短縮要請、アルコール提供の自粛要請などにより居酒屋やファミレスは大きく売上を落としていますが、中華ファミレスや焼肉店は比較的減少幅が少なく、外食大手は業態変えによりそのような専門店に活路を見出していると言えます。

ここでの一つのポイントはコロナ禍による我々消費者の行動様式の変化です。

コロナ前であれば他の用事で出掛けたついでに「ちょうどここにお店があるからここにしようか」という形で食事をすることが多かったです。

しかしコロナ禍になり外出自粛が続く中で、外食自体を目的にして、食べたいものを予め決めてお店に行くという人が増えているのです。

これはまさに前回の「業態変えでがっちり!」でも取り上げた激辛麻婆麺のお店から芋スイーツ店に業態変えをした経営者も目をつけた部分です。

このお店は東京・築地にあるのですが、元々の激辛麻婆麺のお店はインバウンド需要を見越して観光に来るアジアの男性客に寄り道してもらう作戦で出店していたものでした。

それがコロナ禍によりインバウンド需要がなくなり、売上が激減。

もう通りがかりのお客さんを当てにはできないので、だったら「多少遠くてもあのお店に行きたい!」とお店自体に目的を持ってもらえるような業態作りをしようということで芋スイーツ店に業態変えをしたところこれが大ヒット!となったわけです。

確かにコロナ禍により外出を控えている人は多いですが、それでもたまには外に出て食事をしたいという時にはせっかくだから「じゃあこのお店に行こう」と行くお店を決めた上で出掛ける人は多いでしょうね。

日本でもようやくワクチンの接種が始まりましたが、コロナ前の生活様式に戻るまでにはまだしばらく時間がかかるでしょう。

そうした中で、飲食店に限らず目的をもってお店を決める消費者に選んでもらえるようなウリ、つまりUSPを明確にすることは非常に重要だと言えるでしょう。

このUSPを明確にすることの大切さは先日のClubhouseのイベントでも一番化戦略コンサルタント・高田稔先生が強調されていました。

次回6月19日のイベントではこの辺のところについてもう少し掘り下げてみようと思いますので、気になる方はぜひとも遊びに来てくださいね。

Clubhouseイベント ”一番化戦略コンサルタント”高田稔先生の【ビジネスお困り事なんでも相談室】

6月19日(土)13時~14時30分

参加はコチラから