ネットニュースで「スシローとくら寿司が東京で激突!はま寿司とかっぱ寿司は”脱回転” 業界の行方は?」という気になる記事を見つけました。

面白いなと思った論点は「回転レーンを維持するのかしないのか?」という部分です。

回転寿司はお寿司が回転するから回転寿司なので、回転しなかったらそれはもう回転寿司ではないのではないか?

なんてことを思う人もいるかもしれません。

スシローとくら寿司は「回転レーン維持派」で、今まで積極的に展開してこなかった都市型立地の開拓に力を入れているそうです。

それに対してはま寿司とかっぱ寿司は「脱回転レーン派」ではま寿司はタッチパネルで注文した商品を専用レーンでお客の元に届けるスタイルにシフトしています。

また、かっぱ寿司も回転レーン廃止に動いているそうです。

我が家は私も妻もお寿司大好きなのでたまに回転寿司に行きますが、少なくとも私はここしばらく回転レーンからお寿司を取った記憶がありません。

メニュー表を見て食べたいネタがあったら注文シートに記入して職人さんに渡す。

職人さんが握ってくれたら「はい!サーモンです!」とか「はい!えんがわです!」と言って直接持ってきてくれます。

ということは、名前は回転寿司ですし、実際お寿司が回っていますが、やっていることは回らないお寿司屋さんとさほど変わらなかったりします。

もちろん回転しているお寿司を見て「これ食べたい!」と手に取るという人もいるでしょうし、お子さんにしてみれば回転寿司という仕組みがある意味アトラクションのようで楽しいという効果もあるでしょう。

しかし、現在多くの人が自分が食べたいものを直接注文しているのではないかと思われます。

そうすると「回転」にこだわらなくても良いのではないかと思います。廃棄ロスも減りますからね。

しかし面白いことに回転寿司チェーンの売上げランキングでは「回転レーン維持派」のスシローが圧倒的な1位となっています。

先程のネット記事のコメントを見ると「スシローはカバーがかかっていない寿司が流れていてコロナ対策が不十分だから行きたくない」というネガティブなものをよく見ますが、それでも売上は好調なようです。

ちなみに2位も「回転レーン維持派」のくら寿司で、以下、はま寿司、かっぱ寿司と続きます。

回転させているから売上があがるのか、その因果関係は分かりませんが、売上上位の2社がいずれも「回転レーン維持派」というのはなんとも面白いところです。

回転寿司が誕生してもう50年以上が経ちます。

最初は物珍しさも手伝って大人気だったのが、段々と当たり前の存在となり、しかも直接注文する人も増えていく中でもあえて「回転させることにこだわる」ということに何か意味があるのかもしれませんね。