「フェイク通勤」という言葉をご存知でしょうか?

テレワークの普及と共に通勤という行為が無くなったという方もいると思います。

満員電車で片道1時間とか、車通勤で毎朝渋滞に巻き込まれてイライラ、といったようなストレスから解放されて喜ばしい一方、実は通勤という行為は仕事モードに切り替えるスイッチ的な役割も持っていたため、テレワークの人はそういうスイッチを失ったと言えます。

テレワークの場合は日常生活と仕事をする物理的な場所が同じであることが多いと思いますが、そうなるとこういう仕事モードに入るためのスイッチがないということになります。

となると気持ち的にも仕事をしているような日常生活を過ごしているような中途半端な状態になってしまうかもしれません。

そして、当然ながらそのような状態で良いパフォーマンスは望めません。

テレワークにより生産性が下がったという話もよく聞きますが、こういった仕事モードへの切り替えが上手くできていないことも一因ではないかと思われます。

そこで提唱されているのが「フェイク通勤」です。

言葉の通り、実際に通勤するわけではありませんが、通勤に変わるような朝のルーティンを行うことで、仕事モードのスイッチを入れて生産性を高めることを目的としたものになります。

何をもってフェイク通勤とするかは人それぞれですが、推奨されているのは実際に外に出て少し歩くことです。

それまで通勤していた人がテレワークへと移行し、一番大きく変わったのは朝外に出ることが無くなったということではないでしょうか?

朝起きて身支度し、そのまま仕事をスタート。

そうではなく、以前していたように外に出て少し歩くことで「さぁ、仕事に集中するぞ!」と仕事モードに切り替わることができます。

精神科医の樺沢紫苑先生も「朝散歩」を提唱されていますが、朝日を浴びることによって健康面やメンタル面など様々な部分にプラスの効果があるということですから、テレワークになってから久しく朝外に出ていないという方はこれをやるだけでもかなり効果があると思われます。

また、それ以外にも通勤していた時にテンションを上げるために移動中に聴いていた音楽があるのであれば、それを仕事の前に聴くというのも効果的です。

場合によっては通勤時に使っていたビジネスバッグに荷物を詰めて作業スペースに持っていくという動作を入れることによっても集中力がアップするかもしれません。

さらにこのフェイク通勤は仕事モードをオフにする際にも効果的です。

テレワークの場合、ついズルズルと夜遅くまで仕事をしてしまうという問題もあり、またそのことが生産性を下げる要因となっているのですが、きちんと帰宅する際のプロセスを再現することで「今日はもうこれで仕事は終了」と自分の中で区切りを入れることができます。

音楽を聴くにしてもテンションが上がるようなアップテンポな曲ではなく、リラックスできるようなヒーリング音楽などを聴くのが効果的でしょう。

仮に9時~17時で仕事をするのであれば、その前後30分程度をフェイク通勤の時間に充て、色々と整えることで仕事のパフォーマンスを上げ、生産性を高めてみませんか?