最近コロナウィルスの感染そのものに関するニュースがかなり減りましたね。

もちろん世界ではまだまだ感染が拡大し、亡くなる方が増えている地域もありますが、少なくとも我が国において

「コロナがどんなウィルスで・・・」とか

「感染を防ぐためにはこうしたらいい」といったような

話はだいぶ聞かなくなりました。

私は見ませんが、朝やお昼の情報番組でも、ちょっと前までは新聞のテレビ欄ではコロナのことばかり書かれていましたが、最近ではまた「あの芸能人が不倫して・・・」みたいな内容に戻っている感じです。

先日の4連休、いわゆる「シルバーウィーク」はGoToトラベルキャンペーンの効果もあり、観光地はかなりの賑わいだったようです。

かくいう私も関西に遠征し、兵庫、大阪、奈良、京都と巡っていたのですのが、どこも賑わっていました。

まだお店に入る時にマスク着用を求められたり、アルコール消毒を求められたり、検温されたりと「ウィズコロナ」を感じさせられたりはしますが、ひと頃の「自粛、自粛」というモードはかなり緩和したのではないでしょうか?

その一方で、経済の現場には厳しい現実があります。

コロナの影響による倒産・廃業は増え続け、その流れで解雇や雇い止めによる失業者も増え続けています。

そして、そのことと因果関係があるかと思いますが、自殺者の数も増加傾向にあります。

表面上「コロナ前の日常」を取り戻しつつあるように見える裏で、このような厳しい状況にあるということはしっかりと認識する必要があるでしょう。

さて、コロナによる緊急融資でお金を借りた経営者の方も多いと思いますが、そのお金は何に使っていますでしょうか?

まさか、また売上が回復するまでの間の運転資金や生活費の支払いのために使っていませんよね?

最大200万円が支給される持続化給付金は「売上が50%以上減少した企業に対してその減少分を補填するために支給されるもの」なので、運転資金として使ってOKです。

でも、銀行や金融公庫から借りたお金は「借りたお金」であり、返済する必要があります。

ここで、漫然と運転資金や生活費に使っていたら、将来返済する時には「手元に返すお金がない」という事態になりかねません。

最悪なのは「なんとなく手元にまとまったお金があるから」といって

「車買い替えようか」とか「キングダム全巻大人買いしちゃった」みたいな無駄遣いをすることです。

稼いで貯めたお金なら何に使っても自由ですが、借りたお金であれば、それはあなたのお金のようであなたのお金ではないですからね?

借りたお金の正しい使い方はこの「ウィズコロナ時代」に売上をあげるためのビジネスモデルを構築するための諸々の投資です。

・対面では厳しいのであればオンライン化で売上をあげるための仕組みを構築する。

・飲食店で客数が減って売上が落ちたのであれば、それをカバーする新たな売上を生み出す仕組みを構築する。

そういったことにお金を投資して売上を生み出し、将来の返済原資を作る必要があります。

創業融資は基本的にこういう使途を想定して融資が行われるので、上記のことが当たり前だという感覚があると思いますが、コロナによる緊急融資については

「コロナの関係で一時的に売上が落ちているからその運転資金をカバーするためのつなぎとしてお金を借りた」

という認識をしている経営者が多いように懸念されます。

その落ちた売上、簡単に回復しますか?

「人も外出するようになったし、シルバーウィークも賑わっていたし、うちもそのうち売上回復するでしょ」

なんて甘い考えを持っていませんか?

売上が回復しなかったら、今の運転資金プラス借入の返済をしてもきちんと資金繰りが回りますか?

お金がなくなった時にもう一度銀行に行って「お金を借りたい」と言っても今度は貸してくれませんよ?

ぜひ今一度気持ちを引き締めて、まだ手元にお金があるうちに売上を生み出す仕組みに投資しましょう。