連日新型コロナウィルス関連のニュースばかりで気が滅入りそうになりますが、4月16日放送の『カンブリア宮殿』に出演していたボーダレス・ジャパン社長の田口一成さんが熱かった!

ボーダレス・ジャパンは”貧困や児童問題などの社会問題をビジネスで解決する”ソーシャルビジネスを展開していますが、多くのソーシャルビジネスが儲からず、長続きしない中、なんと年間54億円もの売上を叩き出している社会貢献とビジネスをしっかりと両立されている凄腕社長さんです。

そもそも学生時代にテレビで見たドキュメンタリー番組で飢餓にあえぐ子供の姿に衝撃を受け、「自分も何か社会貢献したい!」と思ったのがキッカケで、手始めに部屋を借りにくい外国人のためのシェアハウスを作りきちんと利益が出る仕組みを構築します。

それを皮切りに現在ではグループ全体で35事業を手掛け、11ヵ国で約1,300人の従業員を抱える巨大グループに成長させています。

ちなみに事業の中には貧困国であるバングラデシュに雇用を生むために現地で革製品を加工し、リーズナブルな価格で販売する「ビジネスレザーファクトリー」がありますが、しっかりとした作りでファッション性も高い革製のバッグや財布などが「これ本当に本皮?」と思えるような価格で買うことができるということで、私もかなり気になりました。

※札幌にも店舗があるようですが、現在残念ながらコロナウィルスの関係で臨時休業中ですので、落ち着いたタイミングで行ってみたいと思います。

さて、社会貢献、ソーシャルビジネスはとても尊い活動ではあるのですが、前述の通り多くのソーシャルビジネスが儲からず、そのため長続きしません。

私が過去勤務していた起業支援に特化した事務所で、何回かソーシャルビジネスで起業したいというご相談を受けましたが、その当時、まだまだ知識も経験も少ない私から見ても「う~ん、これビジネスとして成り立たないんじゃないの?」というものばかりでした。

よくあるパターンがそもそもご自身が全く資金がなく、でも熱い想いはあるので、融資を受けてとにかくビジネスを始めたいというものです。

全く資金がない状況で融資を受けるのはほぼ無理ですし、仮に資金を調達できたとしても(今ならクラウドファンディングもありますから)、ビジネスモデルが描けていなければあっという間にお金が底を尽き、立ち行かなくなるのは目に見えています。

その点、田口さんは社会貢献したいという熱い想いはありながらも、どうすれば勝てるビジネスモデルを構築できるのかを冷静に考えられるクレバーさも持ち合わせているからこそ継続でてきているのではないかと思われます。

番組内のインタビューで

”「理想論」や「綺麗事」と言われるが、大人が理想論を言わないでどうするのか。現実の話ばかりしても何のために生きているのか。理想論を大いに語って理想に向けて努力をするので、綺麗事を言わないとダメですよね。”

とおっしゃっていましたが、これはソーシャルビジネスに限らず全ての大人に言えることではないでしょうか?

今はコロナショックで現実の話ばかりになっていますが、ガタガタになった経済を立て直すためにも理想論や綺麗事が必要になってきます。

その時に、「そんなの無理に決まっている!バカじゃないの!」と批判するのか?

「それ素晴らしいね!どうすれば実現できるか考えて行動しよう!」と前向きに捉えるのか?

あなたはどちらの生き方を選択しますか?