2月4日放送の『ガイアの夜明け』は「あなたを変える!”新・食生活”」というテーマで、食にまつわるビジネスを別の切り口で2つ取り上げていました。

まず1つ目の切り口が「健康のための食事法」。

外食で脂っこい食事が続いたり、仕事が忙しいからと近所のコンビニ弁当ばかりを食べていると確実に健康を害してしまいます。

で、社員に健康を害されてしまうと困るのが企業の側で、「健康経営」という流れもあり、そこにビジネスチャンスを見出したのが出張料理サービスの「シェアダイン」です。

顧客企業の従業員の健康状態をヒアリングし、食生活に問題がある場合、その自宅まで栄養管理士を派遣。

買い物から料理まで付き合い、食材の選び方、料理のポイントまで手取り足取りレクチャーするというものです。

この分野は今後プレイヤーも増えていくとは思いますが、将来性があるのではないかと思います。

人生100年時代というビッグワードもありますが、やはり健康は大事ですからね。

健康に長生きするためにもまずは食事!

でも厳しい食事制限をしたりするのではなく、美味しい料理を楽しみたいというニーズは結構あるでしょうね。

もう1つの切り口がその食事制限と闘うシェフです。

食物アレルギーや糖尿病などで食事制限がある人々のために料理を提供しているレストランが東京・元麻布にあります。

シェフである藤春幸治さんは「アレルギーの子供や糖質制限のお父さんだけが別メニューというのではなく、家族みんなが同じもの、しかもおいしいものを食べられるようにしたい」という信念を持っています。

私も蕎麦アレルギーを持っているのでよく分かりますが、子供の頃、給食で蕎麦の日は私だけうどんになっていて、肩身の狭さとちょっとした寂しさを味わったものです。

とは言え、アレルギーは少量の食材でも間違えれば命の危険があるため、細心の注意を払う必要があります。

藤春さんも、膨大な文献を読み、専門医に情報を聞きまわり、お客の病状に合わせてそれぞれカスタマイズするため、一日数組が限界なんだとか。

ということで、こちらはそうそう簡単に他のプレイヤーが参入してこないでしょうが、ビジネスとしては結構大変なものとなります。

食に関するビジネスは世に沢山ありますし、基本的にはどの分野でも競争が激しいですが、ちょっと切り口を変えるだけで後発組でも活躍できる余地が十分にあるということを改めて感じることができた回となりました。

これ、皆さんの業界でも応用できないでしょうか?