先日念願の日光東照宮に参拝に行ってきました。

東京出張に合わせての参拝だったのですが、出発は東武鉄道の浅草駅です。

朝7時発の「特急けごん」に乗って約2時間の旅となります。う~ん、ある意味千歳―羽田間よりも遠い!

9時ちょっと前に東武日光駅に到着。そのままバスに乗り込み日光東照宮を目指します。

とは言え一気に日光東照宮に行くのではなく、ぜひその手前にある神橋(しんきょう)に立ち寄りたいところ。

奈良時代の末に勝道上人が日光山を開くとき、大谷川の急流に行く手を阻まれ神仏に加護を求めた際、深沙王(じんじゃおう)が現れ2匹の蛇を放ち、その背から山菅(やますげ)が生えて橋になったという伝説を持つ神聖な橋であり二荒山神社の建造物となります。

こちらで面白いのが「願い事を書いた紙飛行機を橋から川に向かって飛ばす」というもの。

他の参拝客は誰もやっていませんでしたが、もちろん私はやりましたよ。

ちなみにここで記念撮影をしたい日本人から流暢な英語で「Can you speak English?」と聞かれてしまい返事に困りました。なに人に見えたのでしょうか?笑

そしていよいよ日光東照宮です。

こちらは江戸幕府初代将軍・徳川家康公を御祭神とする神社となりますが、江戸から見て真北に位置するこの地に鎮座することで江戸を守ろうとしたというのは有名な話ですね。

建立したのは二代将軍・秀忠ですが、祖父を尊敬してやまない三代将軍・家光によって現在のように豪華な社殿となりました。

平成11年に世界文化遺産に登録され、またつい先日「平成の大修理」が終わったばかりということもあってめちゃくちゃ混んでましたね~。

黒田長政によって奉納された大鳥居をくぐると左手に見えるのが五重塔です。いや~豪華!

その後これまた豪華な表門をくぐると左手に見えるのが神厩舎(しんきゅうしゃ)です。

ここにはあの有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿が彫られています。

こちらは三猿が特に有名ですが、全部で8面あり人間の一生を風刺するストーリーとなっていますので、ぜひ全て見ていただきたいと思います。

さらに進むとまた鳥居が見えてきますが、あるスポットに立つと鳥居と陽明門と北極星が一直線に並んで見えます。意外にスルーしている人が多かったですが、ここはぜひともチェックしておきたいところですね。

さあそしていよいよ陽明門です。国宝となっている日本を代表する美しい門で、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされており、いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」とも呼ばれています。

とにかく混んでいたのでゆっくりと見るのは難しかったのですが、それでも「いや~よくこんな細かい彫刻をほどこしたな~」と感心しっぱなしでした。

これは一生に一度は見ておくべきでしょう。

その後奥宮に続く回廊の出入り口部分にあるのがこれまた有名な国宝「眠り猫」の彫刻です。

参拝客の多くはこの眠り猫だけ撮影していたのですが、ここはぜひその裏側にある雀の彫刻とセットで撮影しておきたいところ。

猫は雀にとっての天敵と言えますが、猫がすぐ近くにいても雀が安心して暮らせるぐらい江戸の時代が平和であって欲しいという願いが込められていると言われています。

「わ~、国宝スゴい!」だけでなく、こういった意味も知りながら参拝するとまた違ったものになるのではないでしょうか?

さらに奥に進むと家康公の墓所である奥社宝塔に辿り着きます。

戦乱の時代を終わらせ約260年も続いた江戸幕府の礎を築いた家康公に思いを馳せながら手を合わせてきました。

帰り道、陽明門をくぐると右手にあるのが「鳴き龍」で有名な薬師堂です。

お堂の天井に龍が描かれているのですが、龍の顔の下で拍子を打つと音が共鳴し、龍の鳴き声に聴こえることから「鳴き龍」又は「鈴鳴龍」と呼ばれています。

実際、他の場所だと「カン」程度の音なのが、顔の下のあるスポットだと「カキーーーーン」みたいにめちゃくちゃ音が響きます。なんとも不思議です。

ということで日光東照宮だけでも結構お腹いっぱいという感じなのですが、世界文化遺産になったのは日光東照宮だけではありません。

すぐお隣にある日光二荒山神社と日光山輪王寺を合わせた2社1寺がワンセットとなっての世界文化遺産ですので、ぜひとも全て参拝したいところです。

こちらは奈良時代の天応2年(782年)先ほどの神橋でも出てきた勝道上人によって開かれた神社で、親子三神を御祭神として大己貴命、妃神の田心姫命、御子神の味耜高根彦命が祀られています。

敷地がかなり広大で、エリアとしては大きく分けて「御本社」「奥宮」「中宮祠」の3つとなるのですが、今回は御本社のさらに本宮神社及び神苑に行ってきました。

さて、この神苑。入場料はかかるのですが、誤解を恐れずに言えば私にとっては「テーマパーク」と言ってもいいぐらいめちゃくちゃ楽しい場所でした。

〇江戸時代に夜間警護の侍が灯篭の明かりを亡霊の炎と見誤り、たびたび切りつけたという「化け灯篭」

〇瀬尾神社にある「運試しの鳥居」にちなみ、3つ投げて1つでも入れば運気がアップするという「運試し輪投げ」

※私は見事1つ入りました。外国人が見ていたので、ドヤ顔しておきました笑

〇樹齢550年の御神木の中をくぐることで罪穢れを祓うことができる「御神木胎内くぐり」

といった具合に見どころ満載です。

そして最後に日光山輪王寺なのですが・・・う~ん、2社巡りにガッツリ時間をかけてしまったため、ほとんど時間を取れず。。。

一応三仏堂で巨大な仏像を拝んではきましたが、神社に比べてお寺の方は全然不勉強なので、もうちょっと勉強したいと思います。

東京から2時間で行ける世界文化遺産、ぜひみなさんも足をお運びください。