先日受検した「ビジネス選択理論能力検定準1級」の結果通知書が届きましたが、無事合格しました!

このビジネス選択理論能力検定準1級ですが、前回昨年11月に受検した際に筆記試験で8年振りにナイストライ(不合格)という土をつけられた因縁の試験だったのですが、今回しっかりとリベンジを果たすことができました。

ナイストライをネタにした記事(コチラ)で”途中で諦めたら失敗、成功するまでやり続ければ当たり前ですが成功が待っています”と書きましたが、我ながらきちんと有言実行できたなと自分で自分を褒めてあげたいところです。

さて、選択理論と言えばアメリカの精神科医である故ウィリアム・グラッサー博士によって提唱された心理学となります。

従来の心理学では「人は外からの刺激に反応して行動する」と考えられていました(これを外的コントロール心理学と呼びます)が、グラッサー博士は「外からの刺激は単なる情報に過ぎない。人は内発的動機付けによって自らの行動を選択する」とおっしゃいました。

今回私が勉強した「ビジネス選択理論」は”ビジネス”と付いているように、この外的コントロール、選択理論をビジネスの現場に当てはめた上で、どのように活用していくかについてフォーカスしたものとなります。

ビジネス選択理論では外的コントロールを基盤としたマネジメントのことを「ボスマネジメント」と言います。

これは売上や収益を重視するために、部下に対して威圧的だったり、外的コントロールを使うことによって職場の人間関係が破壊されてしまう危険なマネジメントスタイルとなります。

「ブラック企業」と呼ばれる組織のトップの多くはボスマネジメントをしているのではないでしょうか。

『下町ロケット』における帝国重工の的場俊一をイメージしてもらえると分かりやすいと思いますが、だいたいそういう企業が舞台のドラマなどで何かにつけ主人公の邪魔をしてくる嫌な上司などは大抵このボスマネジメントの使い手です。そして大抵は失脚します。

これに対してリードマネジメントは、選択理論を活用することで、職場における良好な人間関係の構築と、そして当然ながら成果もしっかりと求めることで、成果と人間関係の調和を目指すマネジメントスタイルとなります。

なので、単なる仲良しこよしを目指すわけではないという点が非常に重要です。

やはり『下町ロケット』で佃製作所は的場俊一の超外的コントロールに対し、「やっぱり理念が大事だろ!チームプレイでいい製品を開発するぞ!」と社員が一丸となって(途中いろいろと衝突はありましたが)対抗しますが、売上や利益が出なくても構わないというスタンスであれば、会社は倒産、社員は路頭に迷うことになってしまいます。

利益至上主義になることなく、選択理論に基づいたマネジメントが行われるため職場の人間関係は良好。でも、きちんと成果にもこだわるので、結果として売上や収益があがる。

そこを目指すのがリードマネジメントとなります。

私が今回準1級に合格したのは、このリードマネジメントについて一定の理解をしているという認定をいただいたということになりますが、これはもちろん「知っている」「分かっている」というレベルであり、実践できているかどうかは別問題となります。

私は「学びの変態」と呼ばれたりしますが、別に「資格マニア」「資格コレクター」なわけではないので、合格して満足するのではなく、「さすが準1級合格しているだけあって、リードマネジメントができているね!」と言っていただけるように実践にこだわっていきたいと思います。

残念ながら札幌では受検できませんが、ボスマネジメントが蔓延しているいまの時代、非常に求められているマネジメント手法を学ぶことができる意義のある試験ですので、ぜひ受験して欲しいと思います。