JPSA札幌支部特別講演会の開催が迫ってまいりました。

指導者の道に入り20年以上のキャリアの中で、リーグ優勝7回、日本一4回を獲得された名指導者である尾花高夫さんが講師となります。

思い返せば昨年はスポーツ界のパワハラがぞくぞくと明るみとなり揺れに揺れた1年でした。

バカアホマヌケと罵倒するのはまだ序の口、人格否定、脅す罰する、手が出る足が出る、後ろからタックルしてこいなどのいわゆる「外的コントロール」がスポーツの世界にはまだまだ蔓延っていると強く印象付けるものだったのではないでしょうか?

「いや、スポーツの世界は結果が全ての厳しいものだし、悪質タックルはやり過ぎとしても多少罵倒したり手を出したりするのは仕方がないんじゃない?」

そんな意見もネット上でちらほらと見かけます。

もちろん選手が間違ったことをした時にそれを叱り、適切なフィードバックをするということは大事なことだと思います。

しかし、だいたい罵倒したり手を出したりするのは「なんで俺の言った通りにやらないんだ!」「お前みたいな下手くそがいるとチームに迷惑がかかるんだよ!」という思いが根本にあったりします。

つまりその選手のためというよりは自分のために、または自分の感情(イラッとした、むかついた、腹が立ったなど)を処理するためのものだったりするわけです。

昨年のスポーツ界の明るい話題に女子テニスプレイヤー・大坂なおみさんの活躍が挙げられますが、その躍進を支えたサーシャバイン元コーチは決して罵倒したり手を出したりせず、常に「君はできる!」と声をかけるタイプでしたが、それでもしっかりと成果を出すことはできるのです。

では、なぜ多くの指導者がそのような関わり方をしないのか?できないのか?

答えは簡単で「他のやり方を知らないから」です。

現役を引退し、指導者の立場になった人が現役時代、罵倒されたり手を出されたりしていたのであればそのやり方しか知らないわけですから、自分が指導者になってもそのやり方を踏襲します。

そうするとその指導を受けた選手が指導者の立場になってもやはりそのやり方を踏襲し、さらにその指導を受けた選手が・・・というように負の連鎖が続いてしまいます。

そうやって現役生活を全うし、指導者としてその世界に身を置くならまだましな方で、だいたい来る日も来る日も罵倒され手を出されていれば、そのスポーツのことが嫌いになってしまうという人も多いことでしょう。

だからどこかでこの「外的コントロールによる負の連鎖」を断ち切る必要があるのです。

それを行ったのが尾花高夫さんです。

そのことにより冒頭に挙げたような成果を出されましたが、今後尾花さんの指導を受けた選手の中から、きっと外的コントロールを使わない指導者が現れることでしょう。

さて、ここまでスポーツの世界の話しをしてきましたが、これは職場の人間関係や親子関係などにも当てはまります。

今の時代でもまだまだ職場には外的コントロールが蔓延しています。

社長や幹部が怒鳴り散らす職場で最高のパフォーマンスを発揮する。う~ん、私には無理です。

きっと怒鳴られないように顔色を窺いながら、事なかれ主義的に無難に無難に仕事をこなすことでしょう。

間違っても自主的になんて仕事はできません。

さて、あなたの会社では社員は自主的に動いていますでしょうか?

「うちの社員は自主性がなくて指示待ちなんだよな・・・」と嘆いているのであれば、それはもしかするとあなたが外的コントローラーだからかもしれませんよ?

もしも今回の話しに少しでも思い当たる節があるのであれば、ぜひ7月17日の夜、かでる2.7にお越しください。

≪JPSA札幌支部特別講演会「部下がみるみる成果をつくりだす一流を育てる方程式」≫

○日時:2019年7月17日(水)18時45分~20時30分

○会場:札幌市中央区北2条西7丁目 かでる2.7 大会議室

○参加費:3,000円(税込・要事前振込)

○定員:200名

お申し込みはコチラよりお願いします。

参加費の振込方法につきましてはお申し込み後送られるメールにてご確認ください。

 

≪講師 尾花髙夫氏 プロフィール≫

明桜高等学校野球部総監督兼投手コーチ/一般財団法人日本プロスピーカー協会認定ベーシックプロスピーカー

1957年8月7日生まれ。和歌山県出身。PL学園高等学校から社会人野球の新日鉄堺へ進む。

1977年度ドラフト4位でヤクルトスワローズに入団。1991年まで在籍し同年現役を引退。

特に現役時代は、押し出しフォアボールをしたことが一度もなく、制球力を強みとしていた。

1995年以降、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、福岡ダイエー(のちのソフトバンク)ホークス、読売ジャイアンツでリーグ優勝7回、日本一に4回導いた手腕が評価され、2010年~2011年は横浜ベイスターズ監督に就任、自身初の指揮官を務めた。

2013年より読売ジャイアンツ二軍、投手総合コーチに就任。投手を育成し読売ジャイアンツのリーグ優勝に貢献し、その実績が評価され2016年より読売ジャイアンツ一軍コーチに就任。

2019年から明桜高等学校野球部総監督兼投手コーチに就任。