7月8日放送の『芸人先生』はお笑いコンビ・野生爆弾のくっきーを講師に迎えての「統一感を大事にせなあかん」講座でした。

今回の舞台は某遊園地だったのですが、これといった特徴があるわけでない、こう言ってはなんですが「その辺にある遊園地」です。

そこに強烈な個性の塊であるくっきーが講師としてやってくるというのが何とも面白いところ。

くっきーのお笑いの世界観は非常に独特なもので、ハマる人はめちゃくちゃハマり、ハマらない人には全くハマらない、「これのどこが面白いの?」となるような両極に振れるものです。

実際私も数年前のR-1グランプリでピンのネタを見た際にぽか~んとなったクチです。

また、彼は絵も描くのですが、その世界観も非常に独特。

でもニューヨークで行った個展では6点が売れて1,000万円の売上になったとか。

これまた私の感覚では部屋に飾りたいと思わないような世界観なのですが、でも世界にはそれに何百万もお金を出す人もいるわけです。

とにかくも、それぐらい我が道を行くくっきーからのアドバイスは非常に興味深いものでした。

まずその遊園地には統一感というものがありません。

そこで最初のアドバイスは「統一感がないと印象がつかない」というもの。

これはよく分かります。

それこそ某有名テーマパークは徹底的に世界観を作り込み見事な統一感を出しています。

これはテーマパークなどの非日常を楽しむ場では必須と言えます。

そしてその上で「非日常感を描くこと」によって違和感を作り出し、スルーさせずに印象付けることができます。

やっぱり非日常を楽しむ際には「なにこれ!?」というものが欲しいですよね。

個人的にふと思い出したのがラッキーピエロの大きな赤い椅子ですが、あれが入口にドンとあるとインパクトが大きいですよね。

全体の統一感を大事にしつつも違和感のあるフックとなるものを用意する。

そうすることによってリピートしてくれたり口コミしてくれるようになるのではないでしょうか。

もう一つのアドバイスが「ここだけで味わえるものを作ろか」。

人のマネじゃなく、自分のやりたいことをやれというもので、これは誰にも学ばずに独学で絵を描くようになったくっきーならではのメッセージと言えます。

前回のスピードワゴンの「好きなようにやろうよ」しかり、さらにその前の友近の「アナタのやりたいことは何ですか」しかり、最近の芸人先生のテーマは「自分がやりたいことをやって、それに共感してくれるお客といい関係を築け!」ということなのかなと勝手に推測しています。

私もマーケティングのセミナーに始まり、読書会やさらには神社巡りツアーまで色々と企画していますが、「学び」という統一感を出しつつも、自分のやりたいことをやらせていただいています。

それに対して「面白いね!」という人に参加いただき、クライアントになっていただくことで良好な関係を築くことができていますし、そうなるとお互いにストレスも少なくなるのでいいことずくめと言えます。

あなたのビジネスにおける統一感やここだけで味わえるものってなんですか?