先週6月30日に行われる夏越の大祓について御紹介しましたが、実際に北海道神宮にて執り行われた夏越の大祓式に行ってきました。

15時スタートで、ちょっと前に到着したのですが、もの凄い数の人・ひと・ヒト・・・。

なんでも過去最高の人出だったようで、昨今の神社ブームのあって、興味を持つ人が増えているのかな~と嬉しく思いました。

式ではまず大祓詞が奏上されました。

「高天原に神留り坐す」から始まる大祓詞を宮司さんがゆっくりと奏上されるので5分以上はかかったでしょうか。

その間、参加者は低頭してじっと聞いてるのですが、ツアーで来ていた外国人観光客にはさぞ物珍しい光景だったことでしょう。

なお、大祓詞は先日読書会をさせていただいた大塚和彦先生の書著『神様と仲よくなれる!日本の神様図鑑』にも載っていますので、興味のある方はぜひお買い求めください。

次はいよいよ茅の輪くぐりです。

普通茅の輪くぐりというのは左→右→左と3回(又は4回)くぐります。

今回はとにかく人数が多かったこともあり、神門の入り口に置かれた茅の輪をくぐったら、拝殿の前まで行き、そこからUターンして参道を鳥居(つまり入口)の方までずーっと戻っていき、そこからさらにUターンして茅の輪をくぐるという流れだったのですが、そのさまはまるで民族大移動(笑)。

くぐり終わるまでに30分以上かかりましたが、これも良い経験です。

さて、色々と観察しているとUターンするときにショートカットして横入りする人や猛ダッシュして前の人を追い抜く人などを見かけました。

歩く距離を短くしたいとか早く終わらせたいという思惑なのでしょうが、まぁこういう行為ってどうなんでしょうね?

そもそもこの大祓というのが、我々が日常生活を送る中で知らず知らずのうちに溜めてしまった罪や穢れを祓うという意味があるのに、そういう儀式の中で自己中心的な振る舞いをするのって思いっきり趣旨に反しているのではないかと思うのですが・・・。

そもそも神社を参拝する際や神事に参加する際に効率を求めてはいけません。

色んな作法があってある意味面倒臭いものですが、それが面倒臭いから嫌だという人は神社に向いていないですよね。

例えば手水舎で手や口を清めるという行為はきちんと意味のある儀式なのですが、「そんなの面倒臭い」と省略しちゃう人はどんなに熱心に神様にお願い事をしてもまぁ叶わないですよね。

神社好きとしては神社に興味を持つ人が増えることが嬉しいことですが、こういう作法やマナーをしっかりと守れる人も増えることを願うばかりです。