6月25日放送の『ガイアの夜明け』では「シリーズ人生が変わる働き方(1)~残業ゼロ!”幸せ食堂”物語」というタイトルで最近話題の京都にある国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋(ひゃくしょくや)」を取り上げていました。

毎日100食売り切ったらそこで営業終了という面白いコンセプトで残業が当たり前の飲食業界で残業ゼロを実現している「超ホワイト企業」として結構注目を集めている存在です。

私は未読ですが先日『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』というタイトルの本も出版されていますね。

「売上を減らす」というキーワードはインパクトがありますが、要は売上を追求するあまりに色んなことを犠牲にするのはもうやめようということになります。

現在飲食業界は人材確保に苦労しています。

そこで「とりあえず応募してきた人」を採用してそんなに教育することなく現場に出すので、質の悪い接客となってしまい、「こんな店、二度と来ない!」とお客(すなわち売上)を失っているなんてお店も沢山あるのではないでしょうか?

仮に優秀な人材を確保することができたとしても、長時間労働や、少ない人員で回しているためフル回転で、家に帰ったらバタンキューというのが常態化してしまえば、耐え切れずに辞めてしまうかもしれません。

その点、この佰食屋は1日100食限定で、それを売り切ったら営業終了となるのですが、連日行列ができて、ほぼ確実に完売するので、残業ゼロで就業時間内に帰宅することが可能なんだそうです。

これで店長クラスの年収が400万円程度ということですが、おそらく多くの飲食店はもっと長時間働いてもこの金額に届かないでしょうから、そう考えると時間単価はかなり高いのではないかと思います。

また、シングルマザーの勤務中の子供の面倒を他の社員が見るといった制度があったり、時短勤務や有給休暇の完全取得などとにかく福利厚生が充実しています。

有給休暇の取得理由も問わず、「彼女と付き合い始めた日記念にご飯を食べに行くから」という理由でも全然OKなんだとか。

肝心の仕事の方も「1円でも売上を伸ばす」ということは一切考えず、「とにかく100食売り切る」ことを目標に日々頑張るので、「営業時間ギリギリにお客さんが来るとお店は売上が増えるから嬉しいけど、店員は残業時間が増えるからあまり嬉しくない」といったことも無くなります。

ということで、この新しい働き方を提示したお店が注目されているというのも分かる気がします。

もちろん私もこの仕組みが絶対的な理想形で、世の全ての企業がこれを目指す必要があるとは言いません。

業績至上主義からの解放という点は私も大賛成ですが、しかし、キャリアを積むためにバリバリと働くという働き方もしたっていいと思います。

大事なのは自社はどの方向に行くのかを明確にすることと、それに見合った人材を採用するということではないでしょうか。

なお、「売上を減らす」と表現してはいますが、利益が出なければお給料を支払うこともできませんので、その点でも様々な工夫をされています。

この部分にもヒントが沢山隠れていますよ。