6月3日放送の『芸人先生』はかまいたちを講師に迎えての「攻めて1歩先へ行こう」講座でした。

かまいたちと言えばキングオブコントで優勝し、M-1グランプリでも3年連続で決勝に進出するなどコントも漫才もいける実力派お笑いコンビです。

そんなかまいたちが今回講義をするのは札幌創業で現在は全国区の某お値段以上の家具チェーン店です。

主に広報・企画関係の社員さんが参加していましたが、悩みの一つが「安い」というイメージが先行しているので、もう少し斬新な切り口で商品をアピールしたいというもの。

それに対するかまいたちの回答が「基礎力がキチンとあるからこそ敢えて攻めの姿勢を取る」というもの。

かまいたちのお二人は自ら「地味な外見」と自己分析しており、その中でも並み居るライバルから抜け出すためにはしっかりと基礎力をつける必要があると、すぐに東京に進出せずに15年もの間、大阪で実力をつけてきたそうです。

ということなので、今回の講義はあくまでもそういった「基礎力」があるという前提のお話しとなります。

さて、基礎力があるという前提でお二人が提唱したのが「大振りすれば幅が広がる」というもの。

例えば情報番組の街ロケなのにいきなり海に飛び込むという「大振り」をすることで爆笑を起こせるかもしれないですし、仮にそれが不発に終わったとしても「番組に呼んだら何かやってくれるのでは?」と次への期待に繋がります。

ただこれはもちろんレポートなどをしっかりできるという基礎力があることが大前提なので、レポートや進行がグダグダなのにいきなり海に飛び込んだりしたら冷や冷やされてもう呼ばれなくなる可能性大です。

これを和田裕美さんは「やってみなくちゃわからない戦略」と名付けていましたが、具体例として福島県にある土湯温泉を紹介していました。

土湯温泉は震災によって観光客が激減しましたが、そこで「温泉の効能」や「旅館やホテルのアメニティ」「豊かな自然」といった一般的に観光客が温泉に期待している要素ではなく、「若旦那」を推しました。

これが観光客の「あったらいいな」にハマり、観光客が増えたそうです。

もちろんもしかすると大コケしていたかもしれませんが、攻めて大振りしたからこそのホームランと言えます。

やはり、打席に立ったからには空振りを恐れずバットを振らないことには始まりません。

一番化戦略コンサルタントの高田稔先生もブートキャンプの参加者の中でもスペックの高い方、つまり基礎力が十分にある方に対しては「思い切って〇〇ぐらいやってみても面白いかもしれません」というアドバイスをされることがあります。

あとはそこで「よし思いっきり大振りしよう!」と思うかどうかですね。

そこで「失敗したらどうしよう」とか「周りになんて言われるだろう」とかビビッてバットを振らなければ何も始まりませんから。

すでに基礎力が十分にあるというそこのあなた、試しに大振りしてみませんか?