5月24日に札幌にてお笑いコンビ・キングコング西野亮廣さんの講演会が開催されました。

今や出す本はビジネス書でも絵本でも必ず大ヒット、主宰するオンラインサロンは会員2万4千人と国内最大級、近畿大学の卒業式でのスピーチは多くのメディアで取り上げられるなど、今非常に注目を浴びている方だけあって、クラウドファンディングの支援のリターンの形であるチケットはあっという間にソールドアウト。

満席の会場で、1時間半濃厚なお話を聞くことができました。

ということで、ここでの学び・気付きポイントについてシェアしたいと思います。

①体験×お土産で作品を売る

これは『革命のファンファーレ』にも書かれていることですが、「時代はモノ消費から、コト&モノ消費」へとシフトしています。

CDが売れない時代となっていますが、ライブに行って実際に「体験」した後に「CDを買ったらアーティストがサインします」と言われると「ライブの思い出に」とついCDを買ってしまった・・・なんていう経験はありませんでしょうか?

ライブでもそうですし、ディズニーランドでもそうですし、エンターテイメントの世界ではこのような「体験×お土産」という仕組みは鉄板と言えます。

さて、これはエンターテイメントの世界でしか通用しない手法なのでしょうか?

世界的なパティシエである小山進さんのお店に子供しか入れない「未来製作所」というものがあるそうです。

こちらは大人は絶対に入れないので、出口で待つのみ。お店から出てきた子供と合流したらどんな体験をしたのか色々と話を聞きます。

そうやって親子でいっぱいコミュニケーションを取って「楽しかったね!」と帰ろうとすると出口には記念となるチョコレートが。。。

となると「買います!」となりますよね(笑)。

世界的なパティシエでもこのような流れをデザインしているわけですが、このような手法は別の業種でも十分に応用可能ではないかと思います。

我々税理士のような超お堅い業種でもイケるのではないでしょうか?

じゃあどんな体験&お土産なら「買います!」となるのか?・・・色々妄想したいと思います。

②AIが仕事を奪う中でも活躍する人間になるには?

AIに仕事を奪われるのであれば、自分で新たな仕事を作り出す必要があります。

そのためには現在売上を生み出している本業をズバッと捨てて、極端な環境に身を置くことが求められます。

西野さんは「ひな檀には出ない!」「食レポはやらない!」と芸人さん・タレントとして売上を生み出す部分をズバッと捨てて、全くの素人にも関わらず絵本の世界に飛び込みました。

まさに極端な環境です。

しかし、そこに順応し極端に発達するのが「才能」です。

ストーリーを生み出す才能もそうですし、絵本業界では前例のない分業制を確立したのも才能と言えます。

我々税理士の業務はAIに仕事を奪われる職業の筆頭格ですから、ここは非常に重要なポイントです。

別に税理士を辞めるという意味ではありませんが、今現在売上をあげている業務でも将来AIに代替されるようなものについて、いかに早い段階でズバッと切り捨て、極端な環境に身を置くか。

う~ん、これはなかなか勇気がいります。

講演会のタイトルは「一歩踏み出せないキミへ」でしたが、この一歩は確かに勇気が必要ですね。

しかし、一歩踏み出さずに今いる場所に居続けていては、そのうち足元がガラガラと崩れてしまい奈落にまっさかさまです。

そうなってからでは遅い!

ということで、流石のトーク力で笑い溢れる講演会となったのですが、最後身の引き締まる思いとなり会場を後にしたのでした。