かなり奥深いため気軽に扱うと怪我をするからと、今まで扱ってこなかったテーマの一つが「祝詞(のりと)」です。

神社で祈祷を受ける際や神前結婚式などで神職の方が唱える姿を見たことがある方も多いでしょう。

祝詞とは祭典に奉仕する神職が神様に奏上する言葉であり、その内容は神饌・幣帛(へいはく)を供えて、御神徳に対する称辞(たたえごと)を奏し、新たな恩頼(みたまのふゆ)を祈願するというのが一般的な形といえます。

その起源は古く、記紀神話にも天の岩屋の段で、天照大御神がお隠れになられた天の岩屋の前で天児屋命(アメノコヤネノミコト)が「布詔戸言(ふとのりとごと)」を奏上したことが見られます。また『延喜式』巻八には現存する最古のものとして朝廷の祭儀に関わる二十七編の祝詞が収録されており、現在でも重視されています。

さて、ではなぜ祝詞を奏上するのでしょうか?

6月に札幌にお越しになる『神様と仲よくなれる!日本の神様図鑑』の著者である大塚和彦先生はこのようにおっしゃっています。

①神様に捧げるため

「御供え物を御神前に供える」「御賽銭を出す」ということと同じように「言葉を捧げる」ことによって、神様の威力を上げ、その力によって私たちに幸運が訪れるという好循環が生まれます。

②自分自身のため

私たちは日常生活を送っていると知らず知らずのうちに様々な罪穢れを蓄積してしまっていると考えられます。これを祓う手段として水や火などありますが、祝詞というのはその中でも音(言霊)によるお祓いとなるのです。

こうやって蓄積された不要なエネルギーを祓うことによって、本来の自分を取り戻していくという働きもあります。

※詳しくは是非書籍にてご確認ください

 

そんな祝詞ですが、別に神職以外の人が奏上してはいけないという決まりはありません。

我々一般人でも自由に奏上することができます。

実際、神社を参拝するとたまに祝詞を奏上している方を見かけることがあります。

祝詞には様々な種類のものがあります。

祓詞(はらえことば)、大祓詞(おおはらえことば)、六根清浄(ろっこんしょうじょう)など。

私は大塚先生の講座で初めてこれらの祝詞を学びましたが、言い回しが難しく、スラスラと奏上するのは結構大変です。

でも、せっかくならスラスラ奏上できるようにして、神社参拝時はもちろん、それ以外でも日常的に活用できるようになりたいもの。

なので、6月7日、8日に開催する「大塚先生と行く神社参拝ツアー(仮)」では祝詞についても色々とお話しいただく予定です。

ぜひ祝詞を一緒に奏上しましょう!