4月8日放送の『芸人先生』では前回に引き続きお笑いコンビ・アンジャッシュが先生となり、「気持ちいいボタンを押せ!」講座と題してコミュニケーション術について語っていましたが、今回も非常に勉強になりました。

トークスキルの高いお笑い芸人であれば、面白おかしくトークを繰り広げて場を盛り上げることなんてお茶の子さいさいかと思っていましたが、意外にも渡部さんは「自分のトークで盛り上げようなんて無理!」と断言します。

仮に盛り上がったとしても相手が気持ち良くならなかったら結局印象が悪い。だからいかに相手を気持ち良くさせるか、に主眼を置いているそうです。

そのためのポイントは2つ。

1つ目は「聞いて」サインを見逃すな!

会話の中で相手が自分に質問をしてきたら、それはそのテーマについてその相手も興味関心を持っていることが多いから、打ち返してあげるべし!というものです。

例えば「最近、忙しいでしょ?」と聞かれたら「いや~、めちゃくちゃ忙しいんですよ!こういうことがあって・・・」と一方的に喋るのではなく、相手も今とても忙しくてそのことに触れて欲しいと思っている可能性が高いので、「○○さんは、最近忙しいの?」と聞き返してあげる。

そうすると、聞いて欲しかったことを聞いてくれたので欲求が満たされて気持ち良くなるというメカニズムです。

では、相手からの質問がなかったら?

そのときは相手からの新情報の発信に着目します。

例えば「最近カバン買ったんだ」と言ってきたとしたら、これは「なぜそのカバンを買ったのか聞いて欲しい!」というサインとなります。

特に物を買った背景には人に話したい理由やストーリーが隠されているので、それをしっかりと拾うことがコミュニケーションにおいて大切だということです。

たまに他人同士が会話しているのを傍で聞いていると、「最近カバン買ったんだ」という明らかに話を聞いて欲しいオーラを出しているのに、相手が「あ!俺もカバン買ったんだ!○○というお店で・・・」みたいに会話を奪ってしまう場面に遭遇することがよくあります。

これだと最初に話題提供した人は面白くないですよね。私もこういう部分については気をつけるようにし、とにかく相手の欲求が満たされて気持ち良くなってもらうということを目的にコミュニケーションするようにしたいと思います。

そして2つ目のポイントが「褒めることを諦めるな!」。

どこも褒めるポイントがない人なんていない。

日本人は褒めるのが苦手な人が多いと言われていますが、相手を褒めてマイナスなことは何もありません。

褒める達人として石田純一さんのお名前を出されていましたが、とにかく女性はひたすら褒める!どうしても褒めるべきポイントが見つからなかったら「オーラが美しいですね」。さすが靴下をはかないだけあります(関係無い)。

なお、別室でモニタリングされていた和田裕美さんは「うわさ褒め」を提唱されていました。

これは第三者の言葉を借りて相手を褒めるというもので、例えば「○○さんは非常に気が利いていて安心して仕事を任せられると部長が言っていたよ」と言われて悪い気になる人はいませんよね。

陰口は嫌ですが、陰褒め・うわさ褒めは大歓迎。

そういえば、うわさ褒めを活用している営業マンが知り合いにいるのですが、彼は常にトップセールスをキープしているので非常に納得できます。

皆さんは普段から相手の気持ちいいボタンを押すことを意識してコミュニケーションを取っていますでしょうか?