前回に引き続き佐藤芳直先生の人財化セミナーに参加しての学び・気付きのシェアをしたいと思います。
②LINEスタンプで感情の言語化能力が低下する
これは科学的根拠があるわけではなく、佐藤先生の推測にはなるのですが、「LINEの登録件数と児童虐待件数は比例している」のだそうです。
その裏側にあるのはこんな話です。
LINEと言えば気軽に使えるスタンプ。「ありがとう!」とか「嬉しいです」なんて気分や感情をスタンプ一つで相手に伝えることができて便利ですよね。
しかし便利であるがゆえに自分の感情の変化を言葉を使って表現するということをしなくなってしまいます。
「途方に暮れて困っていたところを助けてくれて本当にありがとう」「おススメのお店行ったらめっちゃ美味しかったよ、ありがとう!」「愚痴を聞いてくれてありがとう」「思いがけないプレゼントで感激した。ありがとう!」など、「ありがとう」にも色々ありますが、これをスタンプ一つで済ましてしまうと、その色々あるニュアンスを出すことができません。
翻って幼い子供はまぁ親の言うことなんて聞きません。
でも、言うことを聞いてもらうように言葉を重ねて根気よく向き合う必要があります。
Aと言ってダメならB。それでもダメならC、というように手を変え品を変えて諭すわけです。
ところが、LINEスタンプで手っ取り早く自分の感情を伝えることに慣れきってしまうと、この「手を変え品を変え」ができません。ストックがないので。
そうすると、子供が何かわがままを言う→それに対して何か言う→でも言うことをきかない→もう他に言うネタがない→手を上げる(虐待)というように武力行使に走ってしまう。
というのが佐藤先生の推察なのですが、虐待するかどうかはさておき、言葉を重ねて自分の感情を相手に知ってもらうためには言語化能力を鍛える必要があります。
そのためにはやはり様々な文章を読むこと(インプット)、そして、このように文章を書くこと(アウトプット)が必要なことだと改めて感じた次第です。
③AI時代でも価値のある知識は経験から生まれる
今の時代、ちょっとした知識には全く価値がありません。なぜならばネットで調べればすぐ出てくるからです。
今後AIがさらに進化することで、単なる知識や情報をどれぐらい持っているか、という部分では人間はAIやコンピューターには勝てなくなってしまいます。
そんな時代でも価値のある知識というのは「経験の量×感性の高さ」によって得ることができます。
結局は自分が経験したことでなければ重みを持った言葉で表現することはできないということです。
また、「感性の高さ」というのは、同じものを見て何に気付くか、何を感じるかという能力となります。感性が低いとせっかく経験しても何も気付くことができません。
実はこのブログの記事の中でも飲み屋さんでの話や映画を観ての感想などの記事は非常に反応があります。
これはやはり実際に私が体験しての感情をリアルに書いているので、そこを面白いと価値を感じていただけているのではないかと思います。
ということは色々なことを感度を高く経験し、そしてこうやってアウトプットする習慣を身に付けていくことで、知識も表現力も高められるのではないかと考えます。
人財化セミナーは今回が19回目ということでしたが、私は今回初めての参加でした。
ただ、非常に素晴らしい内容でしたので、来年も是非参加したいと思います。