またも情熱大陸ネタとなりますが、先月サッカー日本代表の堂安律(どうあんりつ)選手が取り上げられていました。

堂安選手はまだ20歳ですが、森保ジャパンの中軸として将来の日本代表を背負う存在です。

現在はオランダのFCフローニンゲンで主力選手として圧倒的なパフォーマンスを発揮しています。

そんな堂安選手。当然子供の頃から頭角を現し、小学4年生のときにセレッソ大阪の入団選考を受けます。

自分は絶対に受かると思っていたのが、まさかの落選!

ここで早くも挫折を味わいます。

しかし、ここで凄いのは「セレッソ大阪から入団オファーを受け、それを1秒で断る」ことを目標にそれまで以上にサッカーに打ち込んだことです。

結果として中学校に進学する際にセレッソ大阪から入団オファーを受け、それを断りガンバ大阪に入団(本当に1秒で断ったのかは定かではありませんが)。

その後中学2年生の時に全国大会で史上初の3冠を達成するなど現在の活躍に至ります。

ここで面白いのは、セレッソ大阪の入団選考に落選した際に目標を「ガンバ大阪に入団する」に切り替えるのではなく、「セレッソ大阪から入団オファーを受け、それを1秒で断る」に設定したところです。

要は「くそ~、俺のことを落としやがって!あいつを落として失敗したと言わせるぐらい上手くなってやる!」という「なにくそ魂」ですよね。

これがもしも「サッカーが上手くなってセレッソ大阪からオファーが来るけど断るし、そもそもサッカー選手を目指さない。ただセレッソ大阪に復讐するのが目的」という目標設定だとかなり方向性を間違っていると言えますが、現在しっかりワールドクラスで活躍しているわけですし、なによりも負けず嫌いな堂安選手らしい発想です。

長い人生、ビジネスでもプライベートでも挫折はつきもの。

大事なのは、その挫折や悔しさをどのように次に繋がるエネルギーに変えるかです。

おそらくスマートな成功法則で言えば、「ガンバ大阪に入団する」という目標設定をするのが正解なのだとは思いますが、悔しさを恨みや憎しみのようなマイナスなエネルギーにするのではなく、あくまでもプロサッカー選手として活躍するという目的に向かうためのエネルギーにするというのも有効だと思います。

思えば私も税理士試験やプロスピーカー試験などで何度も不合格という挫折を経験していますが、その都度その悔しさをバネにしていきました(もちろん合格するけど辞退するなんてことはしませんでしたが)。

悔しいという感情を持つのはいたって正常。あとはそれをバネにさらに頑張るのみです。