先月の「がっちりマンデー!!」は「スゴイ社長たちが大集合!!」ということでこんな社長たちが集結していました。

旭酒造株式会社 会長 桜井博志さん
株式会社ニトリホールディングス 代表取締役会長兼CEO 似鳥昭雄さん
日本交通株式会社 代表取締役会長 川鍋一朗さん
ハウステンボス株式会社 代表取締役社長/(株)エイチ・アイ・エス代表取締役会長兼社長(CEO) 澤田秀雄さん
星野リゾート代表 星野佳路さん

そして番組では「スゴイ社長が選ぶ私の1冊」ということで各社長の書棚に並ぶ本が紹介されていましたが、このようなスゴイ経営者がどんな本を読んでいるのかは大変興味があります。

録画してついついじっくり見ましたが、やっぱり人の本棚を見るのって楽しいですね(笑)。

さて、そんな中でも星野リゾート代表・星野さんの本棚には「戦略」や「マーケティング」に関する本が多いのが印象的でした。

そんな沢山の本の中から星野さんが「私の1冊」として挙げていたのが、マイケル・E・ポーター教授の『競争の戦略』です。

ポーター教授と言えば「5フォース分析」や「コストリーダーシップ戦略」など競争戦略のフレームワークを提唱した方で、一番化戦略コンサルタント・高田稔先生のブートキャンプでも必ず出てくる原理原則と言えます。

星野社長はアメリカのコーネル大学ホテル経営大学院でMBAを取得されていますが、本書はまさに大学院で教科書となるような存在です。

と聞くと「学校で勉強することと実務は違うんだから、教科書になるような本は経営には役に立たないのでは?」と思う人がいるかもしれません。

しかし、星野社長は「教科書に書かれていることは正しく、実践で使える」と考え、教科書通りにやってみるんだそうです。

もしも教科書通りにやってみてうまくいかないとしたら、それは理解が不十分で、取り組みが徹底されていないからに違いないと判断し、決してその教科書のことは疑いません。

これ、要は「原理原則を大事にしている」ということではないでしょうか?

よくネット上では上記のような原理原則はもう古い、通用しないというような発言を目にするのですが、それは単に理解が不十分で、取り組みが徹底されていないだけかもしれません。

高田先生をお招きして開催している戦略マーケティング・ブートキャンプではこういった古典的な教科書に載っている原理原則を徹底的に学び、それに基づいて戦略を練っていきます。まさに教科書通りです。

そしてそれでしっかりと成果を出している人がいるのですから、ちゃんと通用しています。

もちろん戦術や戦法といったツールは時代と共に変わっていきます。FacebookなりInstagramなり。

でもいきなりそういった目先の変化にフォーカスするのではなく、まずはしっかりと原理原則を教科書通りにやってみるという姿勢が大事なのではないでしょうか?