全然ブログを更新していなかった空白期間における本業での大きな出来事がMFクラウド会計のゴールドメンバーになったことです。

マネーフォワード社のMFクラウド会計はご存知の方や既に利用している方も多いかと思いますが、今急速な勢いでシェアを拡大し、昨年にはマザーズ上場も果たされた業界で最も勢いのある会社&会計システムです。

会社や個人事業主が税務申告をするためにはその元となる会計処理を行う必要があります。

これはいわゆる複式簿記形式で銀行取引や現金取引などについてやれ借方だ貸方だと帳簿を付けていくものになります。

で、これが面倒臭い。

特に事務作業が苦手な人には超絶面倒臭い。

特に我々税理士に依頼せずに自分で確定申告をしている個人事業主の方にとっての最大の難関がこの会計処理です。

Facebookで数多くのそのような個人事業主の方と友達になっていますが、毎年3月に入ると「確定申告しないといけないけど、まだ領収書の打ち込みが終わらない!!」みたいな悲鳴にも似た投稿をよく見かけます。

逆に「確定申告サクッと終わらせました!」というのはほとんど見かけません。

仮に税理士と顧問契約をした場合にもこの会計処理というのは必ずつきまとってきます。

従来であれば、この際の選択肢は「自計化=自分で処理する」か「記帳代行=税理士に外注する(お金がかかる)」のいずれかしかありませんでした。

もちろんどちらのケースでも自社の社員や税理士事務所の職員など、経営者や税理士本人じゃない人が入力作業をするということも考えられますが、なんにしても「必ず人が作業をしなければいけない」というのがボトルネックでした。

大きな会社であれば経理・総務担当がいるので、その人が作業をするということでもいいのでしょうが、中小零細企業だと経理や総務を担当する人がいなかったり、いたとしても営業部隊10:経理1みたいなバランスなので、請求書発行や顧客対応などで大忙しで入力作業までなかなか手が回らないということもよくある話です。

場合によっては経理もいないので、入力は社長自らが行うというケースもありますが、本来であれば経営者の仕事とは言えないところ。

第2象限(緊急ではないが重要なこと)に注力するためにもできれば自分で入力するというのは避けたいところです。

また、我々税理士サイドにしてみても、従来は記帳代行が増えてきたら都度入力する人を採用して人海戦術で対処するというのが一般的な姿でしたが、人口が減少し採用が難しくなった時代、思惑通りに人を雇えないという話もよく聞くようになりました。

当事務所も今後さらなる事業拡大・発展を考えた時に、昔ながらの定番のパターンでは早晩に行き詰るだろうという判断で、「だったら人じゃなくてAIがやってくれるシステムを採用すればいいのでは?」とMFクラウド会計を積極的に推進しようと思い至った次第です。

そう、「AI」と書きましたが、このシステムのウリはAIです。

最初こそAIが学習するためにやっぱり勘定科目は自分で入力する必要があるのですが、何回か入力するとAIが学習し、次に同じ取引が出てきたら自動的に「勘定科目はコレ!」と判断できるようになります。

例えば口座引落の電気代を最初に水道光熱費と処理したら、次回からは自動的に水道光熱費と設定してくれるという次第です。

もちろん、まだ結局は人が入力をしないといけない部分もあるのですが、イチから入力することに比べればかなりの効率化が図れます。

これにより、従来は「自社で入力するか、税理士事務所で入力するか」しかなかったのが、「AIが入力する(+人がチェック・修正する)」を選択することができるのです。

そうすれば社長自らなり、経理担当なりが入力していた時間は大幅に短縮できますので、その分もっと意義のある時間を過ごすことができます(経営者であれば戦略やマーケティングなど)。

また、もともと税理士事務所に外注していたのであれば、外注費用を減らすことができます。

なんてことを税理士である私が言うのもおかしいかもしれませんが、しかし人間でなくAIができることなのであれば、わざわざ人間がやらずにAIにやってもらえばいいのです。

我々の業務は「将来AIに奪われる仕事」の代表格ですが、ドンドン奪って欲しいと思います。

人が入力すると数字の打ち間違いなどのヒューマンエラーのリスクがありますが、AIであれば基本的に間違えません。

むしろ数字を扱うのであればAIが最も適していると言えるでしょう。

そういう意味ではMFクラウド会計を推進することはお客様にとっても税理士事務所にとってもメリットだらけのことなのです。

もちろんまだ状況に応じてインストールタイプの会計ソフトも活用していきますが、基本的に今後はMFクラウド会計をメインで使っていきたいと思います。おススメですよ!

 

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※と、この記事を書いていたところ、11月よりサービス名が「MFクラウド会計」から「マネーフォワードクラウド会計」に変更するという連絡が入りました。

「MFって何の略?」という人が多かったからかもしれませんね。