去る6月6日「はじめてのビジネスモデルキャンバス」というイベントを企画・開催しました。

ビジネスモデルキャンバスとはビジネスモデルを構築する9要素を1枚の紙に可視化できるようにした画期的なもので、キャンバスについて書かれた書籍『ビジネスモデル・ジェネレーション(以下「BMG」)』は異例の大ヒット作となりました。

今回のイベントでは、そのBMGの著者を日本に招聘し、日本語訳者である小山龍介氏を理事長に迎え設立された一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会の立ち上げに尽力された同協会理事の山本伸氏にファシリテーターを務めていただきました。

当然ビジネスモデルキャンバスに精通されている方で、札幌初開催となります。

イベントの目的は「気軽にキャンバスを作ってもらうこと」となりますので、書籍の説明などは大幅カット。

9要素のざっくりとした説明を受けて、自分の事業に関するキャンバスを作っていきます。

こう言っては何ですが、本を読まなくても全然OK。

参加された皆さんはどんどんキャンバスを作っていきます。

そのキャンバスをもとに他の参加者に事業内容を説明すると、聞く側も非常に理解しやすいです。

まずは手を動かして書いてみる、そして、アウトプット(発表)してみる。

そうすると自分自身でも整理されて見えてくるものがあります。

今回は短い時間でしたので作成したところで終了となりましたが、キャンバスを作る意味はこの後の作業にあります。

すなわち、出来上がったキャンバスを分析して強みや弱みを発見し、そこからどのようにイノベーションを起こすかが重要なポイントとなります。

でないと、ただ単にキャンバスを作って「おお、自社のビジネスモデルが一目で分かるぞ」と満足して終わってしまいますから。

なお、当事務所は特に起業相談の際にこのキャンバスを活用しています。

実際に起業される方にこのキャンバスを書いてもらい、ビジネスプランに漏れがないかどうか、甘い部分、弱い部分がないかどうかをチェックすることで、ご本人に気づいていただくのが目的となります。

新たにビジネスを立ち上げる際にどんなに入念に準備したとしても実際にやってみなければどうなるか分からない部分はありますが、こういう事前準備を全くせずに勢いだけで起業してしまうのも自殺行為です。

何事も事前対応は大事です。

今後も山本氏にご協力いただき、継続的にイベントを開催していきたいと思います。