いよいよ「平成」も今年で終わりますが、最近よく聞くフレーズが「ポスト平成」。

要は「平成のあと」ということですが、実際どんな時代になるのか気になるところですね。

※いきなり余談ですが「ポスト」には①郵便箱②柱③地位・役職④以後・あと、という4つの意味があるそうです。

本書はNewsPicksのCCO・佐々木紀彦さんと元ライブドア証券副社長・塩野誠さんがそんなポスト平成時代のキャリア戦略について論じた1冊となります。

私はとっくの昔に組織からスピンアウトして独立しましたが、改めて「ポスト平成」にはどのようなキャリア戦略を採るべきなのか興味を持って読んでみました。

読んでみての何となくの印象として、本書は「大手家電メーカーなどでエンジニアとしてバリバリ活躍していた人が独立し、ベンチャーキャピタルから資金調達して大手メーカーではつくらない(つくれない)ようなコンセプトの製品を開発。英語もバリバリできるのでいきなり海外でも販売。ガイアの夜明けや情熱大陸で取り上げられる」ような人(またはそれを目指している人)を対象としているのかな~と感じました。

となると地方の零細個人事業主である私はお呼びじゃないのかもしれませんが、そんな私にも学びとなるようなフレーズがいくつかありましたので、シェアしたいと思います。

①「カオスにおける意思決定」を快感と捉えられる人間がリーダーとして成長する

これは実際に独立して非常に実感した部分です。

経営者は情報が沢山あり、何が正しいのかもよく分からないまさにカオス(混沌)な状況の中でも意思決定、経営判断をする必要があります。

ここで「え、こんな状況では何をしたらいいか分からない!!」とフリーズしてしまう人や強いストレスを感じてしまう人はあまりリーダーに向いていないと言えるでしょう。

実際私も独立して自分でビジネスをやってみて初めて「経営者って意思決定の連続なんだ!」と実感したわけですが、ただここは経験・訓練によって鍛えることが可能な部分です。

それとやはり判断軸をキチンと持つことでしょうね。

その点はアチーブメント社で学んだり、高田先生から学んだりしていることがかなり効いていると思います。

なので、「カオスにおける意思決定」が苦手というリーダーはぜひともこれらの原理原則を学ばれることをおススメします。

②真面目をバカにしない

私は基本的に真面目な人間です。時には人から「宮治さんは真面目だね~」と感心するというよりは若干揶揄する感じで言われてしまうこともありますが、本書の中に”一生懸命やることや真面目なことをバカにしてしまうと、いろんなことを真正面からとらえられなくなってしまう”というフレーズがあり、「真面目も悪くないな」と思った次第です。

真面目をバカにしちゃダメですよ。

③40代には「理念を語れる力」が必須。

確固たる理念を持っていることはもちろんのこと、それを語り相手の心を動かせるプレゼン能力も40代は必須ということですが、そういう意味でプロスピーカーチャレンジを通じてプレゼン能力を鍛えることができたのは大きな武器です。

よく言われるように日本人は義務教育の中でスピーチをしたりプレゼンをしたりする訓練を受ける機会がほとんど無いため、人前で話すのが苦手という人が多いのですが、リーダーが持つべきスキルの中でもこのプレゼン能力はかなり優先順位が高いと言えるでしょう。

どんなに熱い想いを持っていても伝える力がなければ伝わりませんからね。

と言いつつ私もこの能力はまだまだなので、更なる研鑽をしていく必要があります。

 

お二人の推薦図書も紹介されており、色々と考えさせられる1冊です。

ガイアの夜明けや情熱大陸に出たい人は是非お読みください。