片づけに「ときめき」という要素を取り入れ世界的に大ブレークした「こんまり」こと近藤麻理恵さんの新著『Joy at Work』は、言うなれば「人生がときめく片づけの魔法・仕事編」となります。
厳密にはライス大学のビジネススクールの教授であり、組織心理学者であるスコット・ソネンシェイン氏との共著となり、物理的な片づけのパートはこんまりさんが、人脈や会議などの片づけのパートはソネンシェイン氏が担当する形となります。
さて、仕事に関しても残すかどうかを判断する軸となるのは「ときめくかどうか」となります。
しかし、仕事の場合にはときめくかどうか関係なく、捨てるわけにはいかない契約書や、これから使う会議のレジュメ、法的な保存義務がある領収書や請求書などが多く、「ときめきでは判断できない!」と思ってしまうかもしれません。
しかし、こんまりさんはこう言います。
”そもそも、何のために片づけをするのでしょうか。
あなたがどのような「理想の働き方」を目指していたとしても、その最終ゴールが「幸せに仕事をするため」という目的は変わらないはずです。
だから、片づけで大事なのは、残すモノを選別するときに、あなたの幸せにつながるモノを選ぶこと。そして、残したモノに対して、前向きになれる考え方を身につけることです。”
そう、やはり片づけにおいてもまずは目的が大切で、そこからの逆算で選別し、残したモノについては肯定的な解釈を行うという成功のための原理原則が当てはまるのです。
※ちなみに「ときめき」という言葉がしっくりこない場合には、例えば「これを持っていて、儲かるか」「ワクワクするか」「一軍か、二軍か、戦力外か」などの独自の判断基準を使ってもOKだそうです。
ところで私はストレングスファインダーの4番目に「収集心」があります。
集めるの大好き!コレクトするのが大好き!な人間です。
その一方で周りにモノが沢山あると落ち着かない、集中できないという相反する性質も持ち合わせていたりします。
本書を読みながら「色々と集めてモノに囲まれている生活」と「なるべくモノが少なくシンプルな生活」とどちらがときめくのかを色々と考えた結果、後者のシンプルライフの方がときめくという結論に至りました。
ということで、現在事務所の片づけ作業を行っています。繁忙期なのに笑。
よく、テスト前に部屋の掃除・片づけをしたくなると言われますが、まさにその状態です。
さすがに完全に仕事を後回しにして片づけばかりしているわけにはいかないので、仕事をしながら、その合間の気分転換を兼ねて片づけを行っているところですが、割と定期的に片づけをしているにも関わらず今回も大量のゴミが発生しています。
また、私は本は電子ではなく紙で読むアナログ人間なので、本もどんどん増えていくのですが、こちらも「うん、この本はもうサヨナラしても大丈夫!」ということで人にあげたりして整理しています。
で、こうやって物理的にスッキリしていくと、それに比例して集中力も増すものなんですよね。
モノが少なくなれば「あれ、どこにあったっけ?」と探す時間も減りますし、いいことづくめです。
自宅の片づけは大ベストセラーとなった『人生がときめく片づけの魔法』を読んで、オフィスの片づけは今回ご紹介した『Joy at Work』を読んで、実践してみてはいかがでしょうか?
ただし、税務・労務で保存期間が定められている書類まで処分しないようにお気をつけください!