今年の札幌は過去にないほどかなりの量の雪が降っています。

実は昨年12月の中頃までは全然雪が降っていなかったのですが、過去の経験から

「最終的には帳尻を合わせに来るから、このあとドカ雪が来るな」

と警戒はしていました。

すると案の定、12月の中頃に一気に雪が降り、いつもの雪景色に。

その後年末年始にもかなりの量の雪が降り

「帳尻を合わせるとは言ってもこんなに一気に降らなくてもいいんじゃない?」

と呆れる展開に。

そうは言っても天気はコントロールできません。

「もう降らなくていいよ!」と言って本当に降らなくなるのであればいくらでも言いますが、残念ながらそんなことはないので言っても仕方がありません。

それよりも問題なのが札幌市による除雪・排雪が全く機能していないという点です。

1月15、16日に大学入学共通テストが実施されましたが、全く除雪がされておらず、このままでは当日交通渋滞などの影響で試験に遅れる受験生が出るおそれがあるとして秋元・札幌市長は「テストに間に合うように除雪作業を強化せよ」と号令をかけました。

が、結果としては全然除雪が行われませんでした。

なぜこんなことになってしまったのか?

その原因の一つが深刻な人手不足です。

除雪が必要な期間は年3ヶ月程度ですので、除雪専門業者は存在しません。

基本的には建設業者が入札によって担う形となります。

しかし建設業者は公共事業の減少により数が少なくなっており、また、全体的に高齢化が進んでいることから除雪作業を行う人員が確保できていないという問題があります。

ということで、人手不足なら除雪が進まなくても仕方がないよね…。

となるかと言うとそんなことは全くありません。

なにせ除雪・排雪がされていないことによって道が狭くなりあちこちで交通渋滞が発生しています。

バスなんかは下手すると3時間遅れになっているようです。

また、救急車や消防車などの緊急車両もスムーズに現場に到着することができていませんし、雪に埋まって動けなくなる車も多数ということで交通網は大混乱となっています。

この状況を作った市長の責任は重いと言えます。

「人手不足だから仕方がない。みんな我慢してね」と言うだけでトップが務まるのであればこんな楽なことはありません。

で、この記事は別に札幌市長を批判しようという趣旨のものではなく、会社のトップ、リーダーも然りだということを言いたいわけです。

「そこは絶対にやり遂げないといけない、死守しないといけない」ということについて、「だって仕方ないじゃない」とあっさりと諦めていませんか?

どんな手を使ってでも、と言うと語弊はありますが、安易に諦めない姿を見せることで人は付いてくるのだと思います。