先日妻が誕生日を迎えまして、「お祝いで食事をするのに行きたいところある?」と聞いたところ、

「エルムガーデンでやっている雪灯りのレストランに行きたい!」という返事がありました。

「何それ?」と思って調べてみると

「デジタルとリアルが融合した非日常的な時間と幻想的な雰囲気が楽しめる体験型レストラン」ということで、1月から2月末までの期間限定で開催されているもののようです。

確か以前テレビで同じようなコンセプトの東京のレストランが取り上げられたのを見た記憶があったので、どんなものなのかの興味もあり、雪灯りのレストランで誕生日のお祝いをすることにしました。

到着すると、氷でできた離れにて「ウェルカムきりたんぽ」のおもてなしです。

キツネのお面を被ったスタッフさんが目の前できりたんぽを作っておもてなしをしてくれます。

この雰囲気で一気にテンションが上がりますね!

その後、ライトアップされた庭園を眺めることができるレストランに移動します。

「デジタルとリアルの融合」ということですが、具体的には天井に設置されたプロジェクターから投影されるプロジェクションマッピングの映像と料理のコラボレーションを楽しむことができるというものとなります。

写真だとなかなか伝わりませんが、料理毎にそれに合った映像が流れる仕掛けとなっており、お肉を焼く際には炎の映像が流れるといった具合で五感で楽しめます。

今回は「デジタルアートと和食の融合」というコンセプトで、アワビやふぐなどの料理を堪能することができました。

他にも匂いを楽しむ仕掛けもあったりと、まさに五感で楽しむ体験型レストランでした。

さて、飲食店はコロナによって大打撃を受けてしまいました。

自粛要請があったり、それがなくても客足が遠のいてしまった感があります。

また、ウーバーや出前館などの宅配サービスが一気に普及したことで、わざわざお店に行かなくても自宅に届けてくれるという環境が整ってしまいました。

そんな中、「わざわざお店に行くことの価値」というのをお店側は提供する必要があるわけですが、その一つの答えがこういった「体験型」のものです。

氷でできた離れでウェルカムきりたんぽを食べるなんて経験はそうそうできません。

職人さんに自宅に来てもらって同じクオリティの料理を出してもらうこともできるでしょうが、こういった非日常空間を演出するのは難しいでしょう。

やはりこの体験型レストランは「わざわざ行くことに価値がある」のです。

そこに行かないと食べられない

そこに行かないと体験できない

そんな価値を提供できるお店や会社が今後コロナに関係なく選ばれる時代になるのではないでしょうか?

ということを妻のお祝いをしながらずっと考えていたのはある意味職業病と言えます笑。