10月17日放送の「がっちりマンデー!!」は「儲かる”イス”!1年で1万脚売れた重力イス!?レーサー用のイスがバカ売れ!なんで!?」という内容でした。
そう、今イス業界が熱いのです。
というのもコロナによりテレワークの普及が進み、長時間に渡って事務作業、パソコン作業を行うにはイスが大切だということで注目を浴びているからです。
イスって結構重要です。
私も独立して事務所を構える際に机など諸々を購入しましたが、その中でもイスはちょっと奮発して座り心地のよいものを買いました。
結果として今も現役で使っていますが、10年近く経っても不具合なく快適に使えています。
また、妻もコロナになる前から個人事業主としてテレワークを導入していましたが、結構いいイスを買っていました。
それまで使っていたのがちょっと安っぽいイスだったので、買い替えによりかなり座り心地が改善されたようです。
ということで、我が家では夫婦共々イスの大切さというものには前から注目していました。
さて、番組で取り上げられたイスの一つがブリッドという会社が作っているゲーミングチェアです。
いま流行りのeスポーツ用などで引っ張りだこですが、快適に座ることができるということでデスクワーク用としても売れに売れているそうです。
中には1脚で10万円以上もするものもありますが、年間1万脚も売れてがっちり!です。
実はこちらの会社、元々はレース用自動車シートを作っていた会社で、国内シェアは8割にもなります。
レースでは長時間同じ姿勢で座り続けるので、ドライバーが少しでも疲れないように、日夜改良が繰り返されてきました。
そうやって40年に渡って蓄積してきたノウハウを自動車以外にも活かそうということで4年前に誕生したのがこのゲーミングチェアなのです。
強みとしては長年いろんな自動車の競技の現場に行き、「こうして欲しい」「ああして欲しい」という要望を聞き、日本人の体型を知り尽くしているという点です。
体のライン、体形、腰の高さなど日本人が座りやすいシートに徹底的にこだわってきたという圧倒的なアドバンテージを持っていますので、異業種から参入しても1万脚も売れるわけです。
この事例はマーケティング的にも非常に興味深いです。
元々はレース用自動車シートを作っていたのが、その中で貯蓄したノウハウを横展開するということでゲーミングチェアを作り、支持を得ることができました。
場合によっては他の用途のイスにも応用できるかもしれませんし、「体にフィットして長時間疲れない」という点でイス以外の何かにも応用できるかもしれません。
1つの強力な武器を持つことができれば、それを色々と応用できるという良い事例と言えるでしょう。
そんな視点であなたのビジネスを考えてみると横展開できる余地があるかもしれませんよ?