「味覚の秋」とか「食欲の秋」という言葉があるように、秋には様々な旬の食材を楽しむことができます。
そんな秋にうってつけの食べ物が「焼きいも」です。
ホクホクの焼きいも、美味しいですよね~。私も大好物です。
つい先日も札幌市豊平区にある「いもや」という焼きいも専門店に行ってきたのですが、焼き立ての美味しい焼きいもが沢山あって、かなり大きな焼きいもを2本も買ってしまいました(妻とシェアしました)。
そんな焼きいもですが、東京都にフェラーリで焼きいもを販売する「すーぱーかーやきいも」屋さんなるお店があるそうです。
店主は多摩地域西部の日の出町で自動車修理業を営む原田さん。
子供の頃にスーパーカーが大ブームとなったことからスーパーカーが大好きとなり、今まで4台所有してきました。
「フェラーリを何か町おこしに使えないか?」
「地元、東京・日の出町が盛り上がる何かを作りたい」
そんな想いを抱いて過ごしていたあるとき、焼きいも好きの奥さんと夜にお酒を飲みながら
「スーパーカーで焼きいも販売なんて面白いんじゃない?」と口にした冗談がキッカケとなります。
周りに企画を話してみたら反応は上々。
この反応ならイケる!
自分が大好きなもの(スーパーカー)と奥さんが大好きなもの(焼きいも)の掛け合わせて面白いことができる!
そこで早速準備に取りかかります。
水上バイク用トレーラーを改造しフェラーリの後部を再現した台車に焼き窯を載せ、2018年11月に開店します。
※私は全然車に詳しくないのですが、F360モデナ2001モデルのフェラーリを後続モデルの430モデルに見えるように改造したそうです。
なお、「フェラーリやきいも」ではなく「すーぱーかーやきいも」というネーミングにしたのには意味があります。
「フェラーリ」というネーミングだとフェラーリに限定されてしまいます。そうではなく「スーパーカー全体」に焦点を当てたかったのです。
また、焼きいもというのは老若男女に受け入れられる存在です。憧れの車と幅広い世代に馴染みのある存在を組み合わせてあえてひらがなで「すーぱーかーやきいも」とネーミングしました。
これで見た目のインパクト、ツカミはOKです。
でも、肝心の焼きいもが美味しくなければ支持されません。
そこで、本業の自動車修理業を1ヶ月休んで、焼きいものの研究に専念します。
糖度の高い「紅はるか」を農家から直接買い付け、窯の中で約3分で200度になる水晶石で焼きます。
そうすると急激な温度上昇で皮と実の間に空気の層ができ、60~80度でじっくり熱すると、皮はパリッと香ばしく、実はねっとりとしたスイートポテトのような甘さになるのだとか(た、食べたい・・・)。
これによって純粋に焼きいもが好きなお客さんはもちろん、フェラーリ見たさに買いに来るお客さんも多いそうで、中には他県からわざわざ来る人も。
原田さんは「50歳になり、何か新しいことを始めたい」という気持ちもあってすーぱーかーやきいもをスタートさせたそうですが、そうやって年を重ねても自分の好きなもので新しいことにチャレンジする姿はとても素敵です。
お近くにお住まいの方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?