6月に開催された神社検定参級に合格し、おしゃれな絵馬型の合格認定証が送られてきました。
この神社検定、合格したからと言ってビジネスに何かプラスになるかと言えば、全くありません。
国家試験でもないですし、完全に趣味の世界のお話しと言えます。
それでもわざわざそれなりの時間を投下して勉強し、受検したのには理由があります。
神社検定の出題範囲はその名の通り神社の成り立ちや参拝方法など神社にまつわることになるのですが、私は恥ずかしながら参拝方法などが「なぜそうなっているのか?」をよく知らずに生きてきました。
また、同じく出題範囲には『古事記』や『日本書記』といった日本の神話も入っているのですが(今回の三級の出題範囲は『日本書記』でした)、これまたぼんやり&断片的にしか知っていませんでした。
「神話の世界では、日本という国はどうやってできたの?」
「天照大御神が天岩戸に隠れたのはなぜ?」
「そもそも天照大御神ってどうやって誕生したの?」
「全国各地の神社に祀られている神様は誰?」
こういったことは戦前はきちんと学校で教えてくれたのですが、現在は少なくとも義務教育で教わる機会はありません。
日本史などの社会の授業も縄文式土器とかその辺からスタートしていますし。
でも日本人なのに自分が生まれた国の神話とか成り立ちを知らないってちょっと変ですよね。
そこで、検定のための勉強を通じてそういったことを体系立てて学ぶことによって自分の日本人としてのルーツを見つめ直そう、というのが受験しようと思ったキッカケの一つとなります。
また、経営の神様こと松下幸之助さんは神棚を祀っていたそうです。
社長という組織のトップとなってしまうとついつい傲慢になったり慢心したりしてしまいがちですが、普段から「神さまに見られている」と意識をすることによって謙虚さを保つことができます。
私もそのように常に神さまの存在を感じて謙虚さを忘れずにいたい、と思ったのも受験のキッカケの一つとなります。
最近は神社が「パワースポット」と呼ばれるようになっており、北海道神宮なんかは外国人観光客でも賑わっています。
ちなみに神社検定の北海道の受検会場は北海道神宮なのですが、受検日もやはり外国人観光客が沢山いました。
ビジネス書でも神社を取り上げたものも増えており、ある意味「神社ブーム」とも言える状況です。
もちろん「パワースポットだから」というノリで参拝するのも結構なことだと思いますが、せっかくであればその背景・成り立ちを知った上で参拝した方がより得るものがあるのではないかなと思います。
私はそういうことを学ぶのに試験がある方がそれに向けて勉強できる性格なので神社検定を受けましたが、興味のある方は受けてみてはいかがでしょうか?