コロナ関連の解雇・雇い止めが全国で6万人を超え、まだまだ増えています。
雇用を維持して従業員を休ませた企業に支給される雇用調整助成金の特例措置は12月末までとなっており、一応さらなる延長について検討されてはいますが、財源の問題もあり、規模の縮小なども十分考えられます。
となると、年明け以降さらに解雇・雇い止めが増える可能性が高く、雇用の現場は厳しい状況が続く見通しとなります。
実際年明け以降のリストラ計画を進めている会社も増えているそうですが、その会社で働く社員からは
「コロナを理由に気に入らない従業員を辞めさせようとしているとしか思えない」
といった不満の声もあがっているそうです。
ここで急に話は変わりますが、私が過去に某大手会計事務所に勤務していた際に先輩社員として新卒内定者の教育係をしていたことがあります。
その際に後輩達に伝えていたことが
「もし仮にこの事務所を辞めることになったとしても、どこに行っても通用するスキルを身につけてください」
というものです。
と言っても別にその事務所への背信行為ではありません。
基本的にはその事務所で長いこと働いて活躍して欲しいと思っていましたが、実際には結構人の出入りの激しい事務所で、3年以内に辞めてしまう人も沢山いました。
まぁ合う合わないとか、自分が本当にやりたいことは別にあったとか色々あるでしょうから、辞める辞めないは個人の自由ではあるのですが、でも在職期間にめちゃくちゃ仕事を頑張って色んなスキルを身につけておけば、他の税理士事務所に行こうが、または全く別の業界に行こうが、そこで優秀な人材として重宝してもらえます。
かくいう私自身、税理士試験に専念するための環境を求めてその大手事務所を退職し、別の税理士事務所に入社した際も「税理士試験勉強のための時間を最優先に考えたい」というかなりワガママなお願いを尊重していただけました(そのおかげで税理士としての今があります)。
あとで所長先生に「あの事務所に5年も勤務していたのなら根性あるだろうと思って採用した」と言われたのですが、根性というのも大事なスキルですね笑。
で、話は戻って、現在のコロナ関連の解雇・雇い止めの問題ですが、そもそもスキルがどうとか関係なく、会社の業績が厳しくて行われているものが大半でしょう。
しかし、シビアな話になりますが、スキルの高い人は解雇されません。
解雇せざるを得ないという状況になった際、リストの上位にあがるのは勤務態度に問題があったり、給与に見合った仕事をしていなかったり、会社へのロイヤリティが低い社員だったりします。
もしも上記に該当せず、パフォーマンス高い仕事をしているのに「気に入らない社員を辞めさせようとしている」のであれば、むしろそんな会社にいない方が良いのでは?
もちろん、この状況では再就職するのも大変だとは思いますが、ただコロナを機に業績を伸ばし社員を増やしている会社もあります。
今までスキルを磨くことを怠っていなかったのならば、必ず活躍する舞台を見つけることはできます。
さぁ、あなたはスキルを磨いていますか?