ありがたいことにここ最近の
「効率化する」
「楽をする」
という記事について、好意的な反応を多々いただいています。
さて、今更ながら、とても大事なことをお伝えしたいと思います。
それは、
「効率化は手段であって目的ではない」
ということです。
ではなぜ効率化を図るのか、と言うと
「効率化することで生み出した時間を効率化できないことをするのに充てるため」
となります。
アチーブメント社の「頂点への道」講座ではプライオリティマネジメントルールというものを学びます。
「緊急度」と「重要度」という2つの軸でマトリックス化したもので、
「第1象限 緊急かつ重要なこと」
「第2象限 緊急ではないけど重要なこと」
「第3象限 重要ではないけど緊急なこと」
「第4象限 緊急でも重要でもないこと」
に分けられます。
そして効率化というのは
「第1象限、第3象限を無くしていく作業」
となります。
ビジネスにおいて、全くやらなくてもいいこと、すなわち「第4象限」のことというのは、「やらない!」「誘われても断る!」ということでほぼゼロにすることができます。
しかし、重要度の高い低いに関わらず、やらないといけないことというのはありますし、後回しにしているとどんどん緊急度が高くなり、第1象限、第3象限となってしまいます。
つまり、やらないといけないことはやる必要があるということです。
で、どうせやるなら、仕組み化、ルール化、効率化によって、なるべく時間をかけず、楽にやりましょうという話なわけです。
そうやって、第1象限、第3象限のことに投下する時間が減れば、そのぶん、第2象限のことに時間を使えます。
そして、ある意味「第2象限」のことは効率化しにくいこととなります。
ビジネスで言えば、戦略立案、マーケティング、商品開発、人材育成などが該当します。
税理士事務所を例に取ると、会計処理や決算作業などはクラウドツールやAI、RPAなどを活用することで効率化を図ることができますが、職員の育成をRPAで行うのは難しい話です。
また、仕事だけでなく、プライベートのことや家族との関わりというのはほぼ効率化できません。
仕事であれば「機械や他の人に任せる」ができますが、例えば「仕事が忙しいから結婚記念日の食事、代わりに行ってくれ」とかできないわけです。
ま、やってもいいですけど、結果がどうなっても知りません。
趣味で言うとアウトドア活動が好きな方も多いと思いますが、効率的なアウトドアって楽しいですかね?
ある意味アウトドアは不便を楽しむところがありますので、テントを張るのも火を起こすのも全てロボットがやってくれるというのでは味気がないはずです。
私は神社巡りが趣味ですが、神社に行けば手水をしたり、ゆっくりと二礼二拍手一礼をしたりするので非効率的です。でも、それが当たり前です。
私は神社巡りに効率性は求めていません。
そんなわけで、私は最近やたらと効率化、効率化と言っていますが、何も「全てのことについて効率化すべし」と言いたいわけではないのです。
これは何のエビデンスもない単なる個人的な推測ですが、おそらく世の中、効率化できることとできないことの比率は80:20に近いのではないかと思います。
そして効率化できないことの上位20%のことに注力した方が人生がより豊かなものになるのではないかと考えます(これ結構イイ線いってると思います)。
いかがでしょう?
そんな観点で効率化をしてみませんか?