外出自粛により家にいる時間が多くなっていますが、この時間を活用して取り溜めていた映画やドラマを見たりしています(いまさら視聴しているドラマシリーズなど)。
そんな中で先日見たのが「チープ・フライト」です。
これは日本テレビで2013年に放送された特別ドラマで、なんと7年の時を経てようやく見たことになります。
ストーリーは以下の通りです。
”大手航空会社のCA・相沢美晴(竹内結子さん)はある日、新しく立ち上げることになったという新会社への出向を命じられる。
その会社とは、LCC(ローコストキャリア)である「CHERRY’S航空」
世間では格安航空と言われる会社・・・
バックオフィスの低コストぶりに愕然とする美晴を待っていたのは、
なんだかテンションの高い星社長(船越英一郎さん)と
年下のムカつく上司である「ローコストの鬼」加茂川(向井理さん)だった。
さらに一緒にフライトすることになるCA候補生たちは、
就職浪人のゆとり女子(桐谷美玲さん)、
元看護師の田舎者(加藤あいさん)、
元タクシードライバーのオバちゃん(宮崎美子さん)といった年齢不問の素人だらけ。
「こんなメンバーでフライトできるか!」と大手とLCCのCA業務のあまりのギャップに頭クラクラの美晴と、チェリーズは果たして無事に初フライトを迎えることができるのだろうか!?”
コメディタッチで気軽に見れる内容ではあるのですが、ブランケットの貸し出しや水も有料であることなどについていちいち美晴がかなりオーバーに「そんなのありえません!無料なのが常識です!」とリアクションするので、LCCがすっかり定着した今見ると失笑しちゃうかも。
ビジネス的学びポイントで言うと、今まで当たり前に無料で行っていたサービスを有料にしたりお客自身にやってもらうことによって徹底的にコストを削減しつつ、大事な部分には惜しみなくお金を投下するというLCCのビジネスモデルです。
コロナショックにより多くの企業がビジネスモデルの大変革を求められている状況ですが、この際「本当にこのサービスって必要なの?」を検討してみることも大切かと思います。
ただしその際に重要なのは削ってはいけない部分まで削らないことです。
ドラマではローコストの鬼である加茂川は徹底的にコストを削減しましたが、それでも飛行機本体は中古ではなく新品を購入しましたし、安全に関する部分には時間もお金も惜しみませんでした。
安い料金で乗れても故障が当たり前なら恐ろしくて乗っていられません。
例えば飲食店でコスト削減の一環で食材の質を落としてしまっては肝心の料理がまずくなってしまい、お客さんは離れてしまうことでしょう。
まさしく「安かろう、悪かろう」の世界です。
削減できる部分はこの機会に徹底的に削減する。でも削減してはいけない部分は間違っても削減しない。
そんな心持ちでアフターコロナのビジネスモデルを再構築してみてはいかがでしょうか?