2月18日放送のガイアの夜明けは「『脱・大量消費』がニッポンを変える」というテーマで、シェアリングエコノミーサービスを取り上げていました。

番組で取り上げていたサービスは2つ。

1つは主に美容・健康器具や調理家電などの個人間レンタルができるサービスの「アリス・スタイル」です。

せっかく買ったもののそんなに頻繁には使わない、でも捨てたり売ったりするのは忍びない。

そんな家庭に眠るアイテムをレンタルすることでちょっとしたお小遣い稼ぎができるということでサービス開始からわずか1年でアプリのダウンロード数は15万人に達しているのだとか。

そしてもう1つはエルメスやルイ・ヴィトンなどの高級ブランドバッグを月額6,800円で借り放題というサービスの「ラクサス」です。

こちらはビジネスモデルとしてはこれまた流行りのサブスクリプションサービスとなりますが、貸し出ししている約3万点のバッグのうち3分の1、つまり1万点は会員が所有しているものだそうです。

自分が持っている高級バッグをラクサスを通じてレンタルに出すことで、年間300万円以上稼ぐ人もいるということで、市場の盛況ぶりが分かります。

これらシェアリングエコノミーサービス市場が伸びている背景には番組のタイトルにあるような「脱・大量消費」とか「なるべく物を持ちたくない」というライフスタイルを好む人が多くなっていることが挙げられます。

特に我々の世代よりも下の世代はまぁ物を持たない!

北海道のような車社会でも車を持たないし、そもそも運転免許も取らないという若者が増えており、クライアントの社長さんからも「うちは車を運転する必要があるから免許必須なんだけど、最近の若者は免許取ってないんだよな~」というボヤキをよく聞きます。

さらに、アリス・スタイルの社長さんが60歳にしてビジネスを立ち上げたキッカケも「こんなに物を持っていても仕方がない!人生の後半に向けてもっとシンプルにしたい!」と思ったからなんだとか。

ということで、年配の方にも物を持たないというライフスタイルが広まりつつあると言えます。

メルカリも高齢者への普及活動に力を入れていますからね。

ということは、普通にモノを売るビジネスは今後厳しくなるということを意味しています。

どんなに安くても転売できなかったり、レンタルに出しても借りてもらえないようなモノは買ってもらえなくなります。

今年のガイアの夜明けは「食品ロス」「衣料の廃棄ロス」「脱・大量消費」といった切り口のものが多く、まさにそういう時代になりつつあると感じています。

このような時代の変わり目にどのようなビジネスを展開していくのか?

そんなことを考えさせられる回となりました。