毎月開催している戦略マーケティング・ブートキャンプですが、7月開催分も昨日大盛況のうちに終了しました。
毎回5時間ぶっ続けのセミナーで脳みそを酷使した後の懇親会のビールは堪りません。
その懇親会の席上、こんな話で髙田先生と意見が一致しました。
「起業をするにしても金融機関からの資金調達や助成金の受給の前にマーケティング戦略をしっかりと描くことが何よりも大切だ」
起業をサポートする専門家の筆頭は我々税理士ですが、その支援内容となると
・金融機関から創業融資を調達する
・会社を設立する際に非常に安い金額で登記することができる(登記業務は司法書士の業域となります)
・該当する助成金の受給申請をする(助成金の受給申請業務は社会保険労務士の業域となります)
といったものとなります。
どれも起業する人にとっては心強いサービスです。
設備投資などイニシャルコストがかかるビジネスを始めるのであれば資金調達は必須でしょうし、会社を設立するにしてもその料金は安いに越したことはありませんし、貰える助成金があるのであれば貰っておきたいところです。
なので、これらの起業支援サービスは非常に大切なものです。
しかし、これらの主にお金の問題をクリアにする前にもっと大切なことがあります。
それは「そもそもその始めようとしているビジネスのビジネスモデルが原理原則に当てはめて上手くいくかどうかが考えられているか」という点です。
新しく始めようとしているビジネスが飲食店でも歯科医院でも美容室でも学習塾でも税理士事務所でも、基本的にはライバルがひしめいている世界に攻め込むわけです。
当然ただ単にお店を開くだけでは、ホームページを作るだけでは、お客様は来ません。
ではどのようにして競合他社との差別化を図るのか?どのようにして認知活動をしていくのか?どのようにして集客活動をしていくのか?
正直なところ、この辺のことをきちんと吟味しなくても、事業計画書を作ることは可能ですし、それに基づいて金融機関から融資を受けることも可能です(100%ではありませんが)。
しかし!
どれだけ金融機関から希望通りの融資を受けられても、助成金を受給できても、ビジネスモデルが脆弱だと早晩、そのビジネスは破綻してしまいます。
ここでもしも借入がなければ「あ、これはうまくいかない。すぐに手を引こう」と最小限のダメージで手仕舞いすることもできます。
それが借入があると、それを何とか返済しようとして親や知人からお金を借りたり、カードローンに手を出したりしてどんどん借金が膨れてしまいます。
最終的にはもう借りるアテが無くなり、返済能力も無くなり、どうしようも無くなってバンザイをすると周りに多大な迷惑を掛けてしまいますし、セカンドトライをするのも難しくなってしまいます。
そんな大げさな、と思いますか?
でも我が国の起業して10年後の廃業率は90%以上です。
金融機関から創業融資を受けることができればビジネスが成功するなんてことはないのです。
その大前提として戦略マーケティングという原理原則をきちんと学び、理解し、様々なフレームワークに当てはめてビジネスモデルを構築することが絶対に必要です。
そんなことをお酒を飲みながら髙田先生と盛り上がった懇親会でした。
現在戦略マーケティング・ブートキャンプやその後のグループコンサルにはすでにビジネスをされている経営者に参加いただいていますが、できれば将来起業を考えている起業予備軍の方にも是非学んでいただきたいと思っています。
起業家が全員起業する前にきちんと戦略マーケティングについて学んでおけば、日本の廃業率は激減するものと確信しています。
≪8月開催の戦略マーケティング・ブートキャンプ≫
■日時:2017年8月28日(月)13時~18時(終了後任意の懇親会有)
■会場:寄りそうコンサルタントグループ
■料金:35,000円(税込/要事前振込)
※お申し込みは当サイトの「セミナー情報」よりお願い致します