7月29日放送の『芸人先生』ははなわさんを講師に迎えての「自虐は愛される」講座でした。
今回も生徒は岡山県にある様々な企業の社員さんたち。
「岡山は単なる通過点」「広島や兵庫と比べて知名度が低い」などのお悩みを抱えているのですが、なんと言っても今回の講師であるはなわさんは佐賀県出身。
やはり知名度の低い佐賀県の「あるある」を歌にした「佐賀県」で大ブレイクしましたが、実際にそれで佐賀県を訪れる人が増えたそうです。
そこではなわさんからの教えが「自虐はセールスポイントの裏返し」というものです。
はなわさんは今年公開されて大ヒットした映画『翔んで埼玉』の主題歌「埼玉県のうた」を作りますが、「どんなに歩いても海がない」「住みにくい県1位は埼玉」などかなり自虐的な歌詞となっています。
といっても単にバカにしたりネタにしているわけではありません。
「埼玉の人におすすめのスポットを聞いたら鉄道博物館 まさかの屋内」「深谷市の名物 深谷レンガは なんと東京駅のレンガにも使われてる そんな深谷駅は東京駅と瓜二つ だけどよく見たら レンガに似せたタイル」など自虐しつつも愛されポイントもアピールした内容となっています。
はなわさんいわく「良いところを自慢しても全然刺さらないし、むしろハードルが上がる」。
カリスマ・コンサルタントの和田裕美さんは自虐的なCMで成功した事例として「サファリリゾート姫路セントラルパーク」を取り上げていました。
こちら、大阪から約1時間で行けるのですが、ネット上で行った意識調査では半数の人がその3倍の3時間かかると回答したことから、自ら「日本一、心の距離が遠いサファリパーク」という超自虐的なキャッチコピーをつけています。
しかし、これが話題となり来園者数が激増したそうです。
実際サイトを見てみると「寂しそうに立っている園長」の画像や、「遠くの山奥にあるサファリパーク」の画像などかなり楽しんで(開き直って)自虐的なネタをちりばめており、一見の価値ありです。
陰で言われている悪口を自虐ネタにすることで公認のネタとなり悪口ではなくなるというロジックで、これはなかなか面白い視点です。
私も色々と学ぶのが大好きで、ついたあだ名が「学びの変態」ですが、今では自ら積極的に使っています。
単なる学び好きだと下手するとちょっと意識高い系、とっつきにくい印象があるかもしれませんが、自ら「学びの変態」と名乗ることによって「”変態”って面白いですね!」と言ってもらえるしインパクトもあるので覚えてもらいやすくもなっているので、「自虐は愛される」は実感しているしだいです。
特に我々士業のような「先生業」が一分の隙もない感じだとかなり絡みづらくなってしまいますから、何か自分の愛されポイントについて自虐的にアピールしてみてはいかがでしょうか?