働き方改革の一環として「副業解禁」が打ち出されましたが、サラリーマンの中には今からご自身の会社で副業が解禁されるのを待ち構えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

残業時間の上限規制をしたり有給休暇の取得を義務付けたりしてとにかく労働時間を減らそうというのが働き方改革の大きなテーマと言えます。

その一方で副業OKということになると定時に退社したのちに本業での残業時間以上に副業で働いた結果、クタクタになってしまい本業に悪影響を与えるなんていう本末転倒な人も出てくることが懸念されます。

そもそもなんで国は副業解禁を打ち出しているんでしょう?

残業できなくなって減った収入を補填するためなのでしょうか?

そうではありません。

経営コンサルタントの神田昌典さんは

「今まで終身雇用のなかで社内にとどまりがちだった人材が、異業種・異分野との関わりによって、スキルアップを果たし、社外人脈を増やす。ひいては、社会イノベーションを活性化させることに政府の狙いがある。

とおっしゃっています。

私は今でこそ色んな勉強会やセミナーに顔を出して、全国各地の色んな方との出会いや交流を図っていますが、会計事務所勤務時代は全く違っていました。

当時はまだSNSがまだそんなに発達していなかったというのはありますが、それでも私の人間関係というのは事務所の同僚、お客様、学生時代の友人ぐらいで完結していました。

今考えるとめちゃくちゃ狭く、かつ偏った世界で生きていたことになります。

やはりこういう偏った世界で生きていると人脈は増えませんし、スキルアップも偏ります。

今は前述の通り、セミナーや勉強会などで色んな人と出会うのですが、中には「うわぁ、この人めちゃくちゃ変態だな~(褒め言葉です)」という人もいたりします。

こういう人と出会うことでコラボで何かをやろうという話しになったりするわけですから、サラリーマンが終業後の時間をそのような活動に充てるというのは非常に意義のあることだと思います。

とは言え、セミナーや勉強会に参加するだけだとそれは副業になりません。

今回のテーマは副業ですから、そういった異業種・異分野との関わりによってスキルアップを果たし、社外人脈を増やす「副業」を考える必要があります。

そんな都合のいい副業があるのか?

ここで神田昌典さんが提唱しているのが「読書会のファシリテーター」になることです。

私も定期的に読書会を開催していますが、その読書会に参加するだけでなく、読書会を主催する側に回るということですね。

まぁ実際読書会を主催していると、面白い方が沢山参加してくれます。

参加者の多くは元々の知り合いではありますが、たまに全く知らない方が「ネットで見つけて興味があって申込みしました」という形で参加してくれます。

そしてまた、こうやって参加される方がまた強烈なキャラクターだったりするわけです。

たびたびご紹介している「占星術の変態」こと”ゆっきょちゃん”との出会いも私の読書会に参加してくれたのがキッカケでした。

彼女は私の読書会に参加して「読書会って面白い!」と思い、すぐに東京で講座を受けてファシリテーターの資格を取得したというなかなかの強者です。

もちろん特別な資格を取得しなくても読書会を主催することは可能ですが、型を学んでおいた方が進行が楽なのと、ポータルサイトがあれば集客面のフォローがありますから、なんらかの読書会コミュニティに属しておいた方がいいでしょうね。

もちろん私のおススメは神田さんが立ち上げた日本最大級の読書会コミュニティである「Read For Action」です。

読書会のファシリテーターとして終業後に色々な人が集まってくる読書会を開催し、副収入を得つつ、社外人脈を増やし、それを本業に還元する。

おそらく多くのサラリーマンは「どうやって副業で本業の収入減を補填するか」という視点で副業をするでしょうから、ここは大きく差がつくところです。

結果として、本業への貢献が認められて給料アップなんてことになるかもしれません。

副業も戦略的に行いたいところですね。