バラエティ色が強い番組ながらもビジネスヒント満載でおススメなのがTBSテレビ『坂上&指原のつぶれない店』です。
誰もが知っているお店や会社を取り上げることもありますが、そのタイトルの通り、地方にある「パッと見全然繁盛しているようには見えないのにつぶれないお店」が潰れずにいる理由をリサーチしており、ここに中小零細企業にもかなり参考になる要素が隠されています。
埼玉県にある「お茶の田村」はたった12坪の激狭店にも関わらず年商5,000万円です。
かつては急須で入れる茶葉を販売をしていましたが、ペットボトルによるお茶の台頭により売上が激減。閉店寸前まで追い込まれたそうですが、ある工夫をしたことでV字回復し、元々の売上の5倍の売上をあげることができるようになったのです。
最寄駅からは徒歩15分と決してアクセスが良いわけでもない立地のこのお店ですが、さて、何をしたことによってこのように売上をあげることができるようになったのでしょうか?
ちょっと考えてみてください。シンキングタイム、スタート!
ちゃんと考えてみましたでしょうか?
正解は「粉末にして回転寿司店に販売するようにした」でした。合ってましたか?
田村さんは友人の薦めで粉末茶「もて茶って」を開発。回転寿司店で使ってもらうために営業を行います。
しかし、大手回転寿司店はすでに大手飲料メーカーとガッチリタッグを組んでいましたので、ローカル回転寿司店に絞って営業を行い、どんどん販売していきます。
その味が評判となり、今では全国100店舗以上の回転寿司店が取引先となっているそうです。
さらにはホテルなどの社員食堂や学生寮などの取引先も増加し、給茶機で使われているそうです。
さらにさらに、粉末にしたことでスイーツなどのアクセントになるということで、オーストラリアやアメリカなど海外にも出荷しているんだそうです。
今回の田村さんの成功の要因はターゲットを変えたことです。
今でも急須でお茶を入れるという人ももちろんいるとは思いますが、しかしその需要は確実に年々減っています。我が家にも急須はないですし、たぶん親も急須でお茶を入れるなんてことはしていないと思います。
しかもお茶を飲む人をターゲットにするとBtoCビジネスですが、ここからBtoBビジネスに路線変更したというのもポイントです。
田村さんは常にグルメ予約サイトをチェックして1日に何十件もの電話営業をしているそうですが、BtoBビジネスであればこのように積極的に開拓営業を行うことも可能です。
また、回転寿司店のお茶や食堂の給茶機のお茶という用途であれば、定期的な利用が見込めるのでストック収益になるという点も大きいですね。
いかがでしょう?あなたのビジネスにも応用できる要素はありますでしょうか?