今年の年明け早々、樺沢紫苑先生の『人生うまくいく人の感情リセット術』出版記念講演会に参加しました(そのときの記事はコチラ)。
その際、終了後の懇親会で樺沢先生に直接質問できる機会があったので、こんな質問をしてみました。
「仕事がどんどん溜まってくると気持ちが落ち着かなくなるのですが、そんなときでも集中するにはどうすればいいでしょうか?」
今時期もそうですが、年末調整業務などで仕事がどんどん溜まってくると、一つ一つこなしていけばきちんと期限内に終えることができると分かっていても、精神的にはかなり落ち着かない状態になってしまいます。
もう少し心穏やかに過ごしたいという思いでそんな質問をさせていただいたのですが、その答えはズバリ「それはワーキングメモリの問題だから、『絶対にミスをしない人の脳の習慣』に書いてます!」。
ということで、アドバイスをいただいてからちょっと間は空きましたが、読ませていただいての気付き・学びポイントをシェアしたいと思います。
①ワーキングメモリのキャパシティは3
ワーキングメモリとは、いわば「脳の作業領域」で、ワーキングメモリが多いほど、情報処理スピードが速くなり、仕事をスピーディーにこなせます。
このワーキングメモリがいっぱいいっぱいの状態がいわゆる「テンパっている」という状態で、先述の仕事が溜まってきて精神的に落ち着かない状態がまさにこれです。
ワーキングメモリのキャパシティは一般的には「3」と言われており、それを超えるといっぱいいっぱいとなってミスに繋がります。
まずはこの3というのを意識して仕事をするのと同時に、ワーキングメモリを鍛える次のようなことを実践するのが良さそうです。
・7時間以上の睡眠
・運動
・自然に親しむ
・読書
・試験勉強などで記憶力を使う
・暗算
・ボードゲーム
・料理
・マインドフルネス
②5を超えたらチェックリスト化
持ち物や準備する物品などが5個を超えた場合は、記憶に頼らずチェックリストにした方が良いそうです。
特に定期的にセミナーの開催などをしていて同じようなミスを2回繰り返してしまった場合は「チェックリスト化のサイン」ですので、それ以上のミスを予防するためにもチェックリスト化することが大事です。
③意識的に「ボーっとする」
スマホを持ってからというもののちょっとした空き時間があればすかさずスマホをチェックするのが習慣化してしまい、日常の中でボーっとする機会が少なくなってしまいました。
しかしこうやって常に情報と接していると脳が疲れてしまいパフォーマンスが落ちてしまいます。
実はボーっとしているとき、脳内では「デフォルトモード・ネットワーク」が稼働しています。
これはいわば「脳がスタンバイしている状態」で、過去の記憶や体験を整理・統合したり、いろんなイメージや記憶を想起させながら、「自分のこれからをよりよいものにしていくための準備」を整えているそうです。
そしてこの状態の時、脳内では通常の活動時の15倍ものエネルギーを消費しており、ボーっとしているどころかめちゃくちゃ活動しているんだそうです。
デフォルトモード・ネットワークが稼働する時間が少ないと、脳の前頭前野が司っている、物事を深く考える機能が低下してしまい、注意力・集中力、思考力なども低下し、脳の老化が進みやすくなってしまうんだそうです!
う~ん、これは恐い!ちゃんと戦略的にボーっとする必要がありそうです。ボーっと生きるのも悪くないみたいですよ(笑)。