散々「神社好き」と言っていることもあり、周りからは「神社と言えば宮治」と言っていただくことも増えたように感じています。
で、たまに「神社のことを知ろうとするならどこから勉強すればいいですか?」と聞かれます。
そんな方におススメなのが「神社検定」です。
これは以前にもご紹介しましたが、神社界の重鎮が集う一般財団法人日本文化興隆財団が主催となり、神社の総元締めである神社本庁監修のもと開催される由緒ある検定試験となります。
検定試験は検定試験でも日商簿記や英語検定などのように履歴書に書けるものとは異なり、あくまでも趣味教養の延長線上のものとなります。
なので受かったからと言ってそれを履歴書に書けば就職しやすくなる、ということは一切ございません(うちの事務所に応募する人が神社検定持っていたら採用しちゃうかも笑)。
また、受かったからといってそれで宮司さんになれるといったことも一切ございません。
それにも関わらずなぜ私が参級、弐級と受検し合格したのかと言えば、それはもう単純に「試験に合格するという目的があると学ぶモチベーションになるから」です。
税理士や社労士といった難関国家資格に合格している身としては、反復勉強することで知識を定着することができ、かつ、それによって深掘りしたり横展開することができるということを心得ています。
であれば、イチから神社のことを学ぶにあたって、試験という装置を活用するのが自分にとっては最も効果的だと判断しました。
いいか悪いかはさておき、「知識から入るタイプ」と言えるでしょう。
では神社検定では具体的にどんなことが問われるのか?
実際の問題を1つご紹介してみましょう。
問.参道を進み神前に向かうときの礼儀について答えてください。
選択肢
1.なるべく参道の真ん中を歩く
2.なるべく参道の真ん中を避けて歩く
3.参道をジグザグに歩く
4.できるだけうつむいて歩く
正解.2
どうですか?いけそうじゃないですか?
逆に「それぐらいのレベルなら弐級合格って言っても大したことないんじゃない?」と思われた方には弐級の問題もご紹介したいと思います。
問.白河天皇の永保元年(1081)に日吉社が加えられ、いわゆる「二十二社奉幣」は確立しました。以下のうち、その「二十二社」ではないものを選んでください。
選択肢
1.平野社
2.大原野社
3.北野社
4.愛宕社
正解.4
もう1つどうでしょう?
問.契沖が徳川光圀に依頼されて著した本で、その実証的な内容で後世に大きな影響を残したものとはどれでしょうか。
選択肢
1.万葉考
2.国意考
3.万葉代匠記
4.万葉集古義
正解.3
どうですか、弐級になるとだいぶマニアックじゃないですか?
まぁ実際弐級になるとかなりマニアックな内容になりますし、神社だけでなく神道や神道研究の歴史なども学ぶ必要がありますので、「そこまでは・・・」という方は参級レベルで全然OKだと思います。
なんにせよ、神社本庁監修というしっかりとした内容のものになりますので、神社の基本的なことについて学びたいという方にはうってつけの試験と言えます。
試験の開催は年に1回の一発勝負。来年の試験日は6月16日に決定しました。
12月14日より受付開始となりますので、神社のことを知る入口として、ぜひ多くの方にエントリーしていただきたいと思います。
神社検定公式サイトはコチラ
※私はいよいよ壱級にチャレンジします。壱級はテキストが1冊多い3冊!当然出題範囲も広がります。
「うわ~大変!」と思いながらも楽しみで仕方がないのが「学びの変態」です(笑)。