休日恒例の神社ネタ、今回は神社の目印とも言える「鳥居」を取り上げてみたいと思います。

神社好きなら何気に歩いていたり車を走らせているときに鳥居を見つければ「あっ!あそこに神社が!」と反応するもの。

地図でも神社を表わす記号として使われている、まさに神社の象徴とも言える存在です。

そんな鳥居ですが、その役割は神聖な場所である神域への「門」であり、神域と俗界を分ける結界にあたります。

鳥居の前で一礼するというのは神域にお邪魔しますという挨拶になりますので、ぜひしっかりと一礼して境内に入っていきましょう。

その起源ですが、一説によると『古事記』の中で、天照大御神が天石屋戸にお隠れになった際に、八百万の神々が鳥を木にとまらせ鳴かせて、天照大御神のお出ましを願いましたが、このときの鳥の止まり木がそれにあたるそうです(諸説あり)。

また、語源についても「通り入る」がなまったものという説もあるそうです(こちらも諸説あり)。

 

鳥居の構造や材質は多種多様で、神社により形態が異なります。基本的な構造は同じですが、代表的なものは神明鳥居と明神鳥居です。

神明鳥居は鳥居上部の横柱が一直線になっており、伊勢神宮の鳥居はこれに該当します。

↑内宮(皇大神宮)の鳥居。リアルに鳥(カラス)がとまってます

 

明神鳥居はこの横柱が上向きに反っているもので、札幌だと伏見稲荷神社の鳥居なんかがこれに該当します。

 

この2つが基本形ですが、そこから派生して様々なパターンがあります。

 

↑美唄市にある空知神社の鳥居はメタリックでカッコいい感じ

 

↑東京に3つしかないと言われる双龍鳥居。石の鳥居に昇り龍と降り龍が巻きつくように彫られていてカッコいい感じ。

品川神社と馬橋稲荷神社の鳥居です(もう1つは高円寺境内にある稲荷社)

 

↑下の方に短い柱で補強されたような形の両部鳥居。神仏習合の神社に多いそうです。

札幌の中島公園にある伊夜日子神社の鳥居と、ちょっと遠目ですが厳島神社の鳥居です。

 

↑東京・永田町にある日枝神社の鳥居は上に山のようなものがある山王鳥居。白い鳥居というのも珍しいかも。

余談ですが、こちらの神社の神使はお猿さん。狛犬ではなくお猿さんが出迎えてくれます。

↑江島神社・奥津宮の入口にある石鳥居。あの源頼朝が寄進したと伝えられています。

周りの人がスルーしていたので、私は「あの源頼朝が寄進した鳥居だよ!写真撮らないの!?」と心の中で叫んでおりました(笑)。

 

ということで、大抵の人はそんなに意識していないと思いますが、実は鳥居はバラエティー豊かで非常に奥深いものです。

皆さんも神社を参拝する際には、ちょっと意識してみると新たな発見があるのではないでしょうか?