先日ご紹介した『バカとつき合うな』(コチラ)は周りでも読んでいる人が大変多く、皆さん、本書で語られているバカについて色々と思うところがあるようです。

で、今回は堀江さんの意見である「機械の代わりを進んでやるバカ」についてちょっと深掘りしたいと思います。

ここでの堀江さんの意見を要約するとこんな感じです。

”AI脅威論なんてバカの発想。

AIが人間の労働を奪えば、人間の可処分時間は増える。そうすれば我々はどんどん自由になる。

にも関わらずテクノロジーに抵抗を示す人たちは、機械になりたい人、または人間を機械扱いしたい人。

合理主義者はマシーンではなく、むしろよっぽど人間的である。”

 

AIが仕事を奪うなんて言われていますが、私も堀江さんと同じく早く奪って欲しい派です。

MFクラウド会計を推進するようになったのも、記帳処理という面倒な仕事をAIに奪ってもらい自動化するため。

自動化とは言ってもまだ手入力しないといけない部分もあり、全自動とはいきませんが、しかしマネーフォワード社の辻社長は「最終的には全自動を目指している」とおっしゃっていますから、是非とも実現して欲しいと思います。

今まで通帳をペラペラとめくり、領収書を1枚1枚入力していた「仕事」というか「作業」をAIや機械が代わりにやってくれるのならこんなに楽なことはありません。

従来の税理士事務所のモデルケースは記帳代行の場合、会計担当者が記帳代行も自分でやるか、記帳処理は記帳処理専門のアルバイトスタッフが行うかのいずれかとなっていました(あとは完全に外部の記帳代行会社にお願いするか)。

しかし、現在は顧問料の単価が下がっていますので、1人が担当する件数は増加傾向にあります。その中で自分で記帳処理をするとなると正直キャパオーバーと言えるでしょう。

真面目な人ならなんとか気合いと根性を発動し休日返上で処理するかもしれませんが、そうでもない人なら全然処理をしないでお客様から「全然試算表があがってこない!」とクレームが入ったり、またはそうならないようにテキトーに処理(つまり単なる数字合わせの処理をするので税務的・会計的には全く適切じゃない処理をしてしまうということ)をして、のちのち大きな問題に発展してしまうおそれがあります。

では、記帳処理専門のアルバイトスタッフはどうかというと、ここはレベルにかなりのバラつきがあります。

むちゃくちゃ会計のことに精通していて非常に精度の高い処理をするスペシャリストも稀にいますが、大半は全然詳しくない人なので、入力の仕方について時間をかけて説明する必要がありますし、それにも関わらず結構カオスな状態で処理されて戻ってきたら「これだったら自分でイチから入力した方が早い!」となってしまいます。

それに、今はどの業界でも人手不足なので、単純に人手を確保するのも難しいでしょう。

 

しかし、MFクラウド会計を始めとしたAIを活用したテクノロジーが出てきました。

「お客さんが自分でやるのか?それとも担当者がやる?アルバイトスタッフがやる?」という世界から「機械にやらせる」という選択肢が増えたわけです。

ここで「機械ができるんだったら機械にやらせよう!」となるのが堀江さんが言うところの「合理主義者」です。

それでも人にやらせ続けるのであれば、その人は「人を機械として扱いたい人」です。

私も昔から合理主義的な生き方をしてきたので、20代の頃には「マシーン」とか呼ばれることもありましたが(笑)、合理的、効率的にできる部分はテクノロジーの力を活用してどんどん合理化、効率化をし、逆に人間じゃないとできない部分にしっかりと時間を取りたいと考えていました。

この考えは今も変わりません。

今後AIにバンバン仕事を奪われたいと思います。