さて、今回も後追い感が半端ありませんが、8月1日に舞浜で開催された「サーカス!」に参加しての気付きや学びをシェアしたいと思います。
これは今ややることなすことが大きく取り上げられ、時には「炎上芸人」と揶揄されるお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが校長となり、面白い先生ばかりが集まる「世界で一番楽しい学校」というコンセプトによる学びのイベントとなります。
西野さんは日本最大規模のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営されていますが、今年夫婦共々サロンに入会し、その流れでこのイベントを知り、舞浜まで遠征したという次第です。
なぜこのようなイベントを開催するようになったのか?
西野さんは学生時代、勉強が全く楽しくなかったそうです。
しかし、大人になり、各分野のプロフェッショナルから聞く様々な話は猛烈に面白い!
それまで勉強に前のめりになることなんてなかったのが、関連書籍を買い漁り、めちゃくちゃ勉強することに。
そこでこんな疑問が出てきたそうです。
「勉強って、こんなに面白いのに、なんで学校の勉強は面白くなかったんだろう?」
そこで出てきた答えを基にこのイベントを立ち上げたという経緯があります。
※詳しくはご本人のブログを是非ご覧ください。
この気持ち、非常によく分かります。
私は今でこそ周りから「学びの変態」と言われるぐらい学び大好きで、一応難関資格である税理士や社会保険労務士の試験にも合格していますが、学校の勉強はあまり好きではありませんでした。
中学時代、特に2年生の時が最悪で、授業が全く面白くなく、付いていけなくなり、テストでも赤点連発と、自分史の中でも”暗黒時代”となります。
そんなある意味一度学びからドロップアウトした自分が今「学びの変態」と呼ばれるぐらい色んなことを学んでいるのは、やっぱり楽しく学べているからだと思います。
で、話は「サーカス!」に戻ります。
そんなコンセプトによるイベントですので、まずは学ぶ環境、つまり世界観についてもめちゃくちゃこだわっています。
本当にサーカスに行ったときのような非日常空間。
実は妻はこのイベントのスタッフだったので、少し裏事情も聞くことができたのですが、照明や音響など様々なことにトコトンこだわっていたそうです。
そんな最高の環境の中で講義をしてくれたのは「ビリギャル」著者である坪田信貴先生、日本におけるイノベーション研究の第一人者である米倉誠一郎先生、テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行先生、そしてオリエンタルラジオの中田敦彦先生の4人。
正直どの先生の話も面白く、約3時間があっという間でした。
今回参加してみての学び・気付きですが、これからAIがどんどん進化していく中で、「学びとエンターテイメントの融合」がますます求められるという点です。
我々税理士業務の大半は今後AIに取って代わられる代表例ですが、以前MFクラウド会計の記事にも書いた通り、AIが間違い無く正確にやってくれることはどんどんAIにやってもらえばいいと思います。
「じゃあ、人じゃないとできないことは?」の答えの一つが「学びとエンターテイメントの融合」ではないかと考えます。
多くの社長さんが会計のことや税金のことが苦手です。
でも、会社を経営するのに会計や税金の最低限の知識は必須です。
別に自分で会計処理をしたり申告書を作成したりしなくてもいいですが、できあがった試算表や決算書の意味は理解できるようになるべきでしょう。
どんなにAIで自動的に会計処理が行われて試算表や各種レポートが出来上がってもそれを読みこなす力・生かす力がなければ本当にAIを活用しているとは言えません。
もちろん、これには我々専門家にも責任があります。
難しいことを難しく説明し、「どうせ説明しても理解できないだろう」という小馬鹿にしたスタンスでは、社長さんも「もうお前には聞かない!」となってしまうというものです。
ということはAIによって各種業務から解放された我々専門家に求められるのは、難しいことを分かりやすく説明し、「めっちゃ楽しい!」と言ってもらえるようなエンターテイメント性ではないでしょうか?
ではどうすれば自分も「学びとエンターテイメントの融合」を図ることができるのか?
そんなことを考えながら会場を後にしたのでした。。。